実機記録 / 2026-08-23 / 検証機
2006 年の照明卓ソフトと、2006 年の USB-DMX インターフェース。ドライバーの署名も無く、ライセンスドングルも無い。それが Windows 11 Pro の上で、光も音も出るところまで通った。
DMX 出力 / 自作プログラム
純正 usbdmx.dll を直接呼ぶ
7,712 / 0
180 秒・両ポート・25Hz。成功 7,712 回、失敗 0 回。
LightJockey を一度も起動せずに出力。
DMX 出力 / LightJockey 本体
2×512 Out / Status Ok
2 × 512
両ポートへショーの実データを出力。
ドングル無し・Detect DMX Hardware 抜き。
音声 / メディアプレイヤー
差し替えシムで再生・位置同期
299,233 ms
MCI で waveaudio を開き、1 秒ごとに再生位置を LJ へ返す。
Load → Play → Stop まで全段往復。
Universal USB-DMX Interface が 1 行で並ぶ。下は同時刻の DMX 出力値、右は OS の版数(Windows 11 Pro 22H2 / ビルド 22621.4317)。ch512 = 002/ポート1)、右=ユニバース 5(ch512 = 001/ポート0)。両方の ch001 が 116 で揃っている——同じカウンターが同じ瞬間に両ポートへ届いている証拠である。他の 510 チャンネルは全て 000、受信はどちらも 38Hz。ポートの取り違えが無いこと・2 系統が同期していること・余計なチャンネルを触っていないことが、この 1 枚に同時に写っている。半日行き詰まっていたものが動いた。効いたのは新しい技術ではなく、調べる方向を変えた 3 回の判断だった。
USB のバイト列を当てにいくのをやめた
WinUSB でバルクへ直接書く方法は、書き込みが 799 回すべて成功するのに DMX が 1 ch も変化しなかった。「書けた」は「受理された」ではない。総当たりは既にデバイスを 2 回落としている道なので、正解を持っている純正 DLL を呼ぶ側に回った。
動かない原因を、直前に自分がした操作から探した
LightJockey が USB を認識しなかったのは、この日の午前に Setup > Hardware Setup を開いて OK を押したからだった。それだけで設定ファイルの TXD が 11 から 0(None)に落ちる。直したのは 1 行。ハードウェア側ばかり疑って、アプリの設定を見に行っていなかった。
自分で検算できる目を先に作った
DMX モニターの Web UI が ws://<ip>/ws で全チャンネルを配信していると分かったので、それを読む道具を書いた。「送る → 自分で読んで確かめる」が閉じたことで、実機確認のたびに人を待たなくてよくなった。ポートの取り違えもこれで一発で分かる。
ここに書いた手順は全部、実行できる形にして配布物にしてある。ドライバー 3 本と 2010 年版 usbdmx.dll を同梱しているので、インストール CD を探す必要はない。詳しくは項目18の導入キット取扱説明書を参照。
LightJockey_USB-DMXドライバー導入_2026-08-23.zip 12.7 MB
取扱説明書_LJ_USB-DMXドライバー導入.html
00_はじめにお読みください.txt
★これ 1 本では足りないことがある。このキットは DMX が出るところまで。用途に応じて他のキットと組み合わせる。
zip を「すべて展開」し、USB-DMX を挿してから上から順に実行するだけ。
| 順 | 実行するもの | 何をするか |
|---|---|---|
| 1 | check.cmd | 何も変更せず、6 項目を [OK] / [NG] で診断する。まずこれ |
| 2 | step1_reboot_nosign.cmd | 署名強制を無効にして再起動する |
| 3 | — | 再起動後の画面を進む(下の表) |
| 4 | step2_install_drivers.cmd | ドライバーを 2 本とも入れる。★この特別な起動のうちに実行する |
| 5 | step3_setup_lightjockey.cmd | WinDriver へ付け替え+usbdmx.dll 差し替え+TXD=11。通常起動でよい |
| 6 | check.cmd | 全部 [OK] になれば完了 |
トラブルシューティング
→ 詳細オプション
→ スタートアップ設定
→ 再起動
→ キーボードの [7](7) ドライバー署名の強制を無効にする)
署名強制を切った起動中に、この 2 本を順に実行するだけである。片方だけでは付け替わらない。
| 順 | ファイル | 入るもの |
|---|---|---|
| 1 | USBDMX WIM7-64.exe 32bit 機は lUSBDMX WIN7.exe |
Jungo WinDriver 6 本体 —— windrvr6.sys / wdapi921.dll / VC++2005 SP1 / 設定ツール |
| 2 | Martin Universal USB-DMX DriverInstall.exe |
デバイス用 INF。ドライバーストアに oemNN.inf として登録され、VID_11BE の PID_F028 / F0A8 を WinDriver に結びつける |
2 本目で「このドライバーソフトウェアをインストールしますか」という警告が出る。「インストールする」を選ぶこと。署名が無いための警告で、断ると入らない。
Test-Path C:\Windows\System32\drivers\windrvr6.sys 1本目
Test-Path C:\Windows\SysWOW64\wdapi921.dll 同上
pnputil /enum-drivers | Select-String "usb-dmx2" 2本目
Get-PnpDevice | ? FriendlyName -like '*USB-DMX*' | ft Status,Service
最後の行が OK / WinDriver6 になっていれば完成。WINUSB のままだと LightJockey からは見えない(step3 が付け替える)。
どれか 1 つでも欠けると動かない。再構築するときはこの 4 つを揃える。
| 条件 | 値 | 外すとどうなるか |
|---|---|---|
| ドライバー | 2 本とも入れる USBDMX WIM7-64.exe + DriverInstall.exe | 片方だけでは付け替わらない |
| デバイスの割り当て | WinDriver6 (oem111.inf) | WinUSB のままだと純正 DLL から見えない |
LJ_run\usbdmx.dll | 2010 年版 91,520 B | WDAPI921 と組む方。2006 年版は未検証 |
Hardware.Ini | TXD=11 | USB を一度も見に行かない |
2006 年のデバイス INF には署名が無いため、導入時だけドライバー署名の強制を解除して起動する必要がある(Windows 10 x64 でも同じ)。ただし署名を要求されるのはドライバーストアへの登録の一度だけで、登録が済めば以後は通常起動のまま付け替えられる。再起動のたびにやり直す必要はない。
Setup > Hardware Setup は開くだけで壊れる
この窓は開いて OK を押しただけで TXD が現在値で保存され、一致しない方の USB 設定キーが削除される。exe の逆アセンブルで確定している挙動。用が無ければ開かない。開いたら Cancel で閉じる。画面カタログ採取のように「全部の窓を開けて回る」作業では、この窓だけ必ず除外する。
USB のバルク書き込みは、デバイスが中身を理解できなくても成功を返す。成功回数が伸びていることは、動いている証拠にならない。出力側を実際に観測して確かめる。
検証のつもりで Stop-Process -Force を実行したら、そのとき実際に再生中だった(1 分 22 秒の地点で音が切れた)。状態出力ファイルを先に読めば「位置報告が 1 秒ごとに進んでいる=再生中」と即座に分かった。状態を外から見える場所へ出す仕組みは、自分が壊す前に読むためにもある。
| 項目 | 状況 |
|---|---|
| DMX 入力 | 向きの切り替え方法が未解明。USB の alternate setting では切り替わらないことは実測で確定(切替は成功するのに両ポートとも出力を続ける)。純正 DLL 側のコマンドで切り替わる可能性が高い |
| LJ 2.110.5 / Elation 2.200 | WIBU のライセンスドングルが無く Demo mode。DMX ハードウェアの行が全てグレーアウトする。ライセンス不要で動くのは 2.7 系まで |
2006 年版 usbdmx.dll | 今の構成では 2010 年版を使っている。2006 年版でも通るかは未検証 |