まず、これだけ
前は使えていたのに、LightJockey が USB-DMX を認識しなくなった。デバイス マネージャーでは「正常」と出ている——そんなときは、USB の口を元に戻す必要はありません。今の口のまま、下の順に進めてください。
- 1. LightJockey を閉じて、USB-DMX を PC 本体の USB の口に挿すハブは使わないでください(ハブ経由だと機器として見えないことがあります)。挿した直後は「ピコン」という音が何度か鳴ることがあります。音が止むまで 10〜20 秒待ってください。
- 2.
7_自動で直す.cmdをダブルクリック(管理者の確認に「はい」)ドライバーの付け替え(下の①)と、LightJockey の設定(Hardware.IniのTXD・下の②)の戻しを、まとめてやります。最後に「問題はありませんでした」か「直しました」と出れば OK です。 - 3.
8_自動復旧を仕込む.cmdをダブルクリック(一度だけ)以後は、口を変えても・設定が戻ってしまっても、自動で点検して直します(十数秒)。 - 4. 2 の画面に「この PC には WinUSB 版 … が入っている」と出た PC だけ:
10_WinUSB版を外す.cmdどの口に挿しても最初から LightJockey 2.7 用になり、1〜3 の手間がなくなります。新しい LightJockey 2(2.110 / Elation 2.200)や M-Touch などの Martin の新しい USB 機器を使う PC では行わないでください(使えなくなります)。
Type が Universal USB-DMX、Status が Ok なら直っています。この窓は必ず Cancel で閉じてください(OK を押すと USB の設定が消えます)。
7〜11 は、導入キット「LightJockey_USB-DMXドライバー導入」と、同じ Drive フォルダの「自動復旧(ドライバー導入済みの PC 向け)」の zip に入っています。入れ方の手順は、そちらの 案内_自動復旧の入れ方.html にまとめてあります。
zip はこちらの Google ドライブ フォルダにあります: 共有フォルダを開く
よくある原因 3 つ
| 原因 | 何が起きているか |
|---|---|
| ① USB の口を変えた | Windows は USB の口ごとに別の機器として覚えます。新しい口には、Windows が選んだ別のドライバー(WinUSB 版・Martin Professional 2017 年)が自動で入ります。LightJockey 2.7 は Jungo WinDriver 版のドライバーでしか USB-DMX と話せないので、見えなくなります。デバイス マネージャーでは「正常」と出るので、壊れたようには見えません。 WinUSB 版は、新しい LightJockey 2 と一緒に入る「Martin Driver Package」のものです。これが入っていない PC(旧 LightJockey 2.7 だけの PC)では起きません——口を変えても最初から使えます。 |
| ② LightJockey の設定が USB を見に行かなくなった | LightJockey のフォルダの Hardware.Ini にある TXD が 11(Universal USB-DMX)でなくなると、LightJockey は USB-DMX を探しに行きません。起動時の USB の警告で Save and continue を押したとき、Setup > Hardware Setup で OK を押したときなどに書き換わります。 |
| ③ 挿した口で、機器として見えていない | デバイス マネージャーに「不明な USB デバイス(デバイス記述子の要求に失敗しました)」と出る、または何も出ない。USB-DMX が最初の名乗りを Windows に返せていない、電気の段階の失敗です。ドライバーや 7 では直りません。ハブを外して、PC 本体の別の口へ挿してください。挿した直後に何度も外れては付く個体もあります(音が止むまで待つ)。 |
①が起きると LightJockey の起動時に USB の警告が出ます。そこで Save and continue を押すと②も起きる——という形で、2 つ同時に起きることがあります(2026-09-19 に r5 で実際にそうなりました。下の「実例」)。
確かめる順番
| 順 | 見るところ | 正しい状態 |
|---|---|---|
| 1 | デバイス マネージャーに「Martin Universal USB-DMX2」が出ているか | 出ている 「不明な USB デバイス」や、何も出ないなら③ |
| 2 | 「Martin Universal USB-DMX2」がどの分類の下にあるか | Jungo か サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラー の下 「ユニバーサル シリアル バス デバイス」の下なら① |
| 3 | LightJockey のフォルダの Hardware.Ini の TXD | TXD=110 や行が無いなら② |
| 4 | LightJockey を 2 つ起動していないか・ほかに USB-DMX を使うソフトが動いていないか | 1 つだけ(USB-DMX は 1 つのソフトしか掴めません。後から起動した方は認識しません) |
| 5 | LightJockey の Setup > Hardware Setup(必ず Cancel で閉じる) | Type Universal USB-DMX / Status Ok |
2〜5 は 7_自動で直す.cmd がまとめて見て、直せるものは直します。LightJockey のフォルダは、現場の機体ではふつう C:\Program Files (x86)\Martin Professional\Martin LightJockey です。開発用の機体(r5 など)では、LightJockey を作業コピーから起動していることがあります——その場合は起動に使っているフォルダの Hardware.Ini を見てください。
直し方 A 自動で直す(おすすめ)
| ファイル | すること |
|---|---|
7_自動で直す.cmd | いま点検して直す。ダブルクリック → 管理者の確認に はい。途中で「ドライバー ソフトウェアの発行元を確認できません」と出たら このドライバー ソフトウェアをインストールします を押してください。 |
8_自動復旧を仕込む.cmd | 以後は自動で点検して直す。Windows の起動時・ログオン時・新しい USB 機器が付いたとき・5 分おきに、画面を出さずに点検します。一度実行すれば以後はずっと働きます。 |
9_自動復旧を外す.cmd | 自動の点検をやめる。 |
10_WinUSB版を外す.cmd | どの口でも最初から LightJockey 2.7 用にする(WinUSB 版がある PC だけ)。確かめで y(全角の「y」や「はい」でも可)と入れて Enter。 |
11_WinUSB版を戻す.cmd | 10 を元に戻す(新しい LightJockey 2 などを使うことになったとき。そのあと 9 も)。 |
7・8 が直すもの: ①ドライバーを Jungo WinDriver 版へ付け替える / ②TXD を 11 に戻す / (まれに)WinDriver の窓口 ROOT\JUNGO\0000 が消えていれば作り直す。LightJockey を 2 つ起動しているときは、直さずに知らせます。③(機器として見えていない)は直せません。
- 直すのは USB-DMX が挿さっているときだけです(使っていない機体の設定は変えません)。
- LightJockey を起動している間は
Hardware.Iniに触りません(閉じたあとの点検で直ります)。 - 直すのは
usbdmx.dllが入っている LightJockey のフォルダだけです(別の版の LightJockey が入っていても触りません)。 Hardware.Iniは書き換える前にHardware.Ini.<日時>.bakとして控えを取ります。- 10 は、Jungo 版のドライバーが入っていない PC では何もせずに止まります(外すと USB-DMX に当てるドライバーが無くなるため)。
- 結果は
C:\ProgramData\LjUsbDmxRepair\latest.txtに出ます(10・11 はwinusb.log)。[NG]の行が直せなかったものです。 - ドライバーの付け替えで確認の窓が出る機体では、自動(8)ではそこだけ直せません(窓が画面に出ないため)。
latest.txtに[NG]が出ていたら、機体の前で 7 を実行してください。
直し方 B 手で直す
B-1 元の USB の口へ戻す(①のとき)
前に使えていたときの口へ挿し直すと、その口に残っている前のドライバーで動くことがあります。ただし、別の口で 7 を実行した後は、元の口でも WinUSB 版に戻ります(上の「なぜ 10 があるのか」)。戻して直らなければ A か B-2 へ。
B-2 今の口にドライバーを当て直す(①のとき)
- デバイス マネージャーで「Martin Universal USB-DMX2」を右クリック →「ドライバーの更新」
- 「コンピューターを参照してドライバーを検索」→「コンピューター上の利用可能なドライバーの一覧から選択します」
- 製造元が Jungo の「Martin Universal USB-DMX2」を選んで「次へ」(確認の窓が出たら インストール)
- 「Jungo」か「サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラー」の下へ移れば完了
一覧に Jungo のものが無いときは、ドライバー自体が入っていません。導入キットの install_driver.cmd から入れ直してください。
B-3 TXD を 11 に戻す(②のとき)
- LightJockey を閉じる(開いたまま直すと、閉じるときに上書きされることがあります)
- メモ帳を管理者として開き、LightJockey のフォルダの
Hardware.Iniを開く [HARDWARE]の中のTXD=の行をTXD=11にして保存(行が無ければ[HARDWARE]の次の行に足す)- LightJockey を起動して、Setup > Hardware Setup で
Universal USB-DMX/Okを確認(Cancel で閉じる)
導入キットの step3_setup_lightjockey.cmd でも同じことができます。
B-4 機器として見えていない(③のとき)
- ハブを使っていれば外して、PC 本体の口に挿す
- 挿したら音が止むまで 10〜20 秒触らない
- 別の本体の口に挿し直す(口によっては見えないことがあります)
- それでも「不明な USB デバイス」になるときは、USB ケーブルを替えてみる
直したはずなのに「起動のたびの USB 警告」が消えないとき
設定(Hardware.Ini の TXD)を直したのに、LightJockey を開くたびに
USB の確認が出て止まる――という場合、直した先を LightJockey が読んでいない可能性があります。
なぜ起きるのか
LightJockey 2.7 は古い作りのソフトで、Windows の新しい権限の仕組みに対応していません。
そのため、管理者でないときに
C:\Program Files (x86)\Martin Professional\Martin LightJockey\ の下へ設定を書こうとすると、
Windows が書き込みを黙って別の場所へ回します。これをファイル仮想化(VirtualStore)と呼びます。
回された先は、そのパソコンを使っている人ごとに次の場所です。
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\VirtualStore\Program Files (x86)\Martin Professional\Martin LightJockey\Hardware.Ini
やっかいなのは、一度この「影」ができると、読み出しもそちらが優先されることです。
つまり Program Files 側をいくら直しても、LightJockey が見ているのは影の方なので、
設定は変わらないままになります。
直し方
- LightJockey を閉じます(開いたままだと、閉じるときに上書きされて元に戻ることがあります)。
- 配布物の
12_起動時警告を直す.cmdを実行します。 2026-09-21 版から、この影の側も一緒に点検して直すようになりました。 - LightJockey を開き直します。警告が出なければ直っています。
直す前の設定は、同じフォルダに Hardware.Ini.<日時>.bak として残ります。消さずに取ってあります。
USB-DMX を使うパソコンでは何もしません
この修正は「USB-DMX を挿していないパソコンで、設定だけが USB を探しに行っている」状態を直すものです。
USB-DMX が挿さっているパソコンの設定は触りません。
また、あとから USB-DMX を挿した場合にそなえて、自動復旧の仕組み
(8_自動復旧を仕込む.cmd)を入れておくと、挿した時点で設定が自動的に戻ります。
この 12_起動時警告を直す.cmd は「LightJockey 道具一式 一発インストール手順」の
配布キットに含まれています。
起きないようにする
- USB-DMX を使う機体には
8_自動復旧を仕込む.cmdを一度実行しておく。①②が起きても十数秒で直ります。 - 7 の画面に「WinUSB 版が入っている」と出た機体で、旧 LightJockey 2.7 だけを使うなら、
10_WinUSB版を外す.cmd。どの口でも最初から使えます。 - USB-DMX はハブを通さず本体の口に。挿したら音が止むまで待つ。
- LightJockey の起動時に USB の警告が出ても、Save and continue は押さない(Continue with current configuration を押す)。
- Setup > Hardware Setup は、見るだけなら必ず Cancel で閉じる。OK を押しただけで USB の設定が消えます。
実例(2026-09-19・r5)
| いつ | 起きたこと |
|---|---|
| 08-23 | USB の口 6 番に Jungo WinDriver 版のドライバーを当てて、使える状態にした |
| 09-18 08:34 | USB-DMX が口 6 番から 10 番へ挿し替えられた → 10 番に WinUSB 版が自動で入り、LightJockey から見えなくなった(①) |
| 09-19 18:45 | USB-DMX を 10 番に挿し直し(まだ WinUSB 版のまま) |
| 09-19 18:49 | Hardware.Ini が書き換わり TXD=0 に(②)。起動時の USB 警告で設定を保存したとみられる |
| 19:05 | 口を 6 番へ戻した → ドライバーは直った。②は 7_自動で直す.cmd の点検で「作業コピーの TXD=0」と 1 か所だけ指された |
| 20:09 | 6 番に挿し直すと、17 秒のあいだに 6 回外れては付いた(③の仲間。この個体はどの口でも挿した直後に何度か外れると後で分かった) |
| 20:21 | 10 番に挿したまま 7 → Jungo 版へ付け替え・TXD=11。LightJockey が USB-DMX を読み込んだ |
| 20:33〜20:36 | 使っている最中に 10 番で 32 回外れた → 別の口へ移し、7 で直した |
| 20:47 | 8 で自動復旧を仕込んだ |
| 20:49 | 元の 6 番へ戻すとWinUSB 版に戻っていた(7 が付けた「入れ直し」の印のため)→ 自動復旧が 13 秒で直した |
| 21:10 | 10 で WinUSB 版を外した |
| 21:14・21:16 | 使ったことのある口・初めての口のどちらでも、最初から Jungo 版が入った(自動復旧の出番なし) |
| 21:17 | ハブ経由で挿すと「不明な USB デバイス(デバイス記述子の要求に失敗しました)」(③)→ 本体の口に挿し直して OK |
ほかの原因でないことも確かめました——USB-DMX を掴んでいる別のソフトは無し(取り合いではない)、WinDriver の窓口 ROOT\JUNGO\0000 は健在、LightJockey の DLL は本物。
WinUSB 版がもともと入っていない現場の PC では、同じ日に口を変えても最初から使えていました。
参考
TXD の値の意味
Hardware.Ini の [HARDWARE] TXD が、どのハードウェアを使うかを決めています。
| TXD | 意味 |
|---|---|
0 / 1 / 7 | None(出力ハードウェア無し) |
5 | LightJockey PCMCIA |
10 | LightJockey USB(MartinUSB.dll) |
11 | Universal USB-DMX(usbdmx.dll)← USB-DMX を使うときの値 |
ドライバーの 2 種類
| 種類 | デバイス マネージャーの分類 | LightJockey 2.7 から |
|---|---|---|
| Jungo WinDriver 版(2006・2009 年) | Jungo / サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラー | 使える |
WinUSB 版(Martin Professional 2017 年・martincontroller.inf・「Martin Driver Package」に入っている) | ユニバーサル シリアル バス デバイス | 使えない(新しい LightJockey 2 はこちらを使う) |
WinUSB 版が入っている PC では、新しい口に挿したとき(と、入れ直しの印が付いた口に挿したとき)に Windows が署名つきの WinUSB 版を選ぶため、①が起きます。WinUSB 版が入っていない PC では、Jungo 版しか選べないので起きません。