DmxUsbProIF スタッフ用ガイド — 使い方と AI 利用

ENTTEC DMX USB Pro 互換の USB-DMX(本物の USB Pro と、社内の ESP32 互換機)をパソコンから使う社内アプリ / 版 2026-10-17 / スタッフ限定・社外に出さないこと

このガイドで分かること
  1. 動画で見る
  2. 何のアプリか
  3. 起動とスタートメニュー
  4. 画面の見方
  5. 接続する
  6. 値を送る(DMX OUT)
  7. テストパターン
  8. Art-Net → USB-DMX(ブリッジ)
  9. 受信を見る(DMX IN)と DMX IN → Art-Net
  10. 困ったとき
  11. AI から使う(HTTP API と状態ファイル)

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0. 動画で見る

DmxUsbProIF 使い方ガイド公開準備中

使い方ガイド(5 分 59 秒・音声つき・字幕あり)

  1. 何のためのアプリか・画面の見方
  2. COM61 に接続 → 値を送る(1ch ずつ・10 段階検査の固定値・全部)→ 受信モニター(ArtNetMonitorM5)で確かめる
  3. テストパターン・Art-Net → USB-DMX のブリッジ
  4. 受信の表示と DMX IN → Art-Net・AI から使う

動画は DMX 試験台の互換機(COM61)だけを使い、照明は繋いでいません。送った値は、同じ PC の中(127.0.0.1)の ArtNetMonitorM5 で確かめています。操作はすべて HTTP の窓口(127.0.0.1:55555)から行い、マウスは使っていません。音声: VOICEVOX:No.7

1. 何のアプリか

ENTTEC DMX USB Pro 互換の USB-DMX を、パソコンから使うためのアプリです。本物の USB Pro(FTDI。一覧には「D2XX」の名前で出る)も、社内の ESP32 互換機(COM ポートとして出る)も、同じ画面で扱えます。

このほかに、受信 DMX を Cue List と照合する「RX Timetable」と、2510 の後継機(M5S3LJ2510)専用の「2510 Control」のタブがあります(このガイドでは扱いません)。

2. 起動とスタートメニュー

スタートメニューの「DmxUsbProIF」を開きます。2 つ目を開くと、別の USB Pro を同時に扱えます(題名に「#2」が付き、設定は config_2.json に分かれます)。

窓の位置・大きさ、選んだ機器、Auto・fps、ブリッジの設定、テストパターンの設定は、閉じるときに覚えて、次も同じ状態で始まります(exe と同じフォルダの config.json)。接続だけは毎回手で行います(USB が抜けていると固まるのを避けるため)。テストパターンを動かしたまま閉じると、次の起動でパターンも動き出します。

値を送って右のモニターで確かめている画面
図 1 左が DmxUsbProIF(COM61 に接続して ch1〜12 に値を入れたところ)、右が受信モニター ArtNetMonitorM5。DMX OUT の「ArtNet」で同じ値を 127.0.0.1 へも送り、右で受けている(動画の録画から切り出し。黄色い枠は動画の目印)

3. 画面の見方

番号つきの画面
図 2 画面の各部(番号は下の表)
番号部品役目
1Device / ↻使う USB Pro を選ぶ。本物(D2XX)と互換機(COM ポート、末尾に (Serial))が同じ一覧に並ぶ。↻ は一覧の取り直し(USB を挿し直した後など)
2Connect / Disconnect選んだ機器に繋ぐ/切る。繋がると赤い「Disconnect」に変わる
3状態繋がると緑で「Connected SN=… FW=…」(機器の名前とファームの版)。未接続は灰色の「Disconnected」
4タブDMX OUT・DMX IN・ArtNet → DMX OUT・DMX IN → ArtNet・Test Pattern・RX Timetable・2510 Control。選んでいるタブが緑
5▶ Patテストパターンの入切(Test Pattern タブと同じ。動いている間は赤い「■ Pat」)
6M / All OFF / All ON / Invert全体の値(M。△▽ は長押しで速く動く)、全部 0、全部 255、反転。右に M-color(同じ色の ch をまとめて動かす)・Cols(格子の列数 3〜32)・Color(色分け表示。送る値は変わらない)・Split(上下 2 段)
7Ch / V / Setch を指定して値を入れる
8Auto / FPS / TXAuto(常時送信。既定オン)・送る回数(1〜44 fps)・送信の数(TX: fps、ok=書けた数、f=失敗した数)
9ArtNet / Dst / Uオンにすると、USB へ送る値を同時に Art-Net でも送る。Dst は宛先、U はユニバース。右に送った数
10格子512ch の送出値。クリック・ドラッグで値を変えられる

4. 接続する

  1. Device で機器を選び、Connect。
  2. 状態が緑の「Connected SN=… FW=…」になれば接続できています。
  3. DMX OUT の Auto がオン(既定)なら、すぐに格子の値を送り始めます。起動直後の格子はすべて 0 なので、値を上げるまで照明は動きません。
  4. TX の ok が増え続け、f が 0 のままなら、USB へ書けています。
接続した状態
図 3 COM61(互換機)に接続した状態。互換機の SN は COM 番号で出る

5. 値を送る(DMX OUT)

DMX OUT の上の 2 段(部品ごと)

DMX OUT タブの上の 2 段
図 4 狭い窓で開いた DMX OUT。テストパターンが動いている(赤い「■ Pat」)。色分けは RGBW(4ch ごと)。入りきらない部品は横に送ると出る
部品はたらき
▶ Pat / ■ Patテストパターンの入切(Test Pattern タブの Start/Stop と同じ)。止めると全 ch が 0 になる。狭い窓でも見えるよう 1 段目の左端にある
M: と △▽全 ch を同じ値にする。△▽ は 10 ずつ上げ下げ(押し続けると速くなり、0・255 で止まる)。同じ値でも押せば送り直す
All OFF / All ON全 ch を 0 / 255 に(M も同じ値になる)
Invert全 ch を反転(値 v → 255−v)
M-color入れると、格子で 1 つ動かしたとき同じ色の ch 全部に同じ値が入る(例: RGB で R を動かすと ch1・4・7…)。Color が Single のときは効かない
Cols / Color / Split格子の 1 行の数(3〜32)/ 色分け(Single・RGB・RGBW・RGBCW・WW+CW)/ 上下 2 段に分けて別々にスクロールできる表示(中身は同じ 512ch)。窓が狭いと右へ隠れる
Ch: と V: と Setch 番号と値を入れて Set で 1 ch だけ入れる。格子で ch を選ぶと Ch・V にその値が出る
Auto入れている間、決まった速さで送り続ける(USB と、ArtNet を入れていれば Art-Net にも)。外すと送らない
FPSAuto の送る速さ(1〜44。既定 40)
TX:… ok=… f=…今の送信速度(fps)・USB へ書けた回数・失敗した回数。接続していなければ 0 のまま。f が増えるときは配線か COM を疑う

格子の操作: 各ます目の上 6 割(棒の部分)をクリック・ドラッグすると、押した高さの値になる(上ほど大きい)。右クリックは 0。下の番号の部分をクリックすると、値を変えずにその ch を選ぶだけ(黄色い枠)。

送った値を別の画面で確かめたいときは、ArtNet にチェックを入れ、Dst に受け側の IP を入れます(同じ PC のモニターなら 127.0.0.1)。

ArtNet の宛先に注意: Dst の既定は 255.255.255.255(ネットワーク全体へ)です。現場の網で使うときは、送り先を確かめてからチェックを入れてください。

6. テストパターン

テストパターン動作中
図 5 チェイス(Chase Forward)を動かしているところ。右のモニターでも 1ch ずつ進むのが見える
項目内容
PatternAll Off / Static Color / Color Cycle / Chase Forward / Chase Bounce / Rainbow / Strobe / Sine Pulse
Mode1 台あたりの ch の並び: Single(1ch)/ RGB / RGBW / RGBCW / WW+CW
Speed0.05〜20 Hz(0.5・1・2・5・10 のボタンあり)。1 Hz なら 1 秒でひと回り
Brightness / Start ch / Fixtures明るさ、最初の ch、台数(Max で入るだけ)
ColorR・G・B の値と色ボタン(R/G/B/Y/C/M/W)

パターンは DMX OUT の格子に書き込まれ、Auto(と ArtNet)の道でそのまま出ます。止めると、必ず全 ch が 0 に戻ります。

7. Art-Net → USB-DMX(ブリッジ)

Art-Net しか出せない卓・ソフトから、USB-DMX の先の機器を動かすときに使います。

  1. DMX OUT の Auto を切る(手で送る値とブリッジの値がぶつからないように)。
  2. 「ArtNet → DMX OUT」タブで Bind IP(受ける口)と Universe を選ぶ。
  3. ▶ Start Bridge。右に「Running FWD: … pps」が出て、受けた Art-Net をそのまま USB へ送ります。
ブリッジ動作中
図 6 収録用の送り元から U0 へ送った Art-Net を、COM61 へ毎秒約 30 回転送しているところ(右のモニターは送り元の値)。この例は受ける口を 127.0.0.1:6464 にしている(下の「受けるポート」)

受けるポート

受けるポートは既定で 6454(Art-Net の標準)です。同じ PC で別の受信アプリ(Art-Net モニターなど)が 6454 を先に使っていると、127.0.0.1 宛ての Art-Net はその先に受けた方にしか届きません(Windows の仕様)。そのときは、受けるポートを別の番号(例 6464)にして、送り元をそのポートへ送らせます。ポートは画面には欄が無く、config.json の bridge_port か、HTTP の /bridge?port=6464 で変えます(6454 以外のときは右の表示に「UDP 6464」のように出ます)。

8. 受信を見る(DMX IN)と DMX IN → Art-Net

DMX IN(受信の表示)

USB Pro の DMX 入力に来た値を、格子で見ます。接続しただけでは受信は始まらないので、Re-arm RX (b=0) を押して受信を始めます。右に「RX: … fps」と受け取った数が出ます。Pause Display で表示だけ止められます。

DMX IN タブ
図 7 DMX IN タブ。この試験台は COM61 の入力に何も繋いでいないので RX は 0 fps
出力に使っている USB Pro では Re-arm RX を押さない: 受信を始める命令を送ると、機器が受信の状態に入り、出力が止まる・古い値のまま変わらなくなることがあります(本物の USB Pro で確認済み。挿し直すと戻る)。出力と受信は別の機器に分けてください。

DMX IN → Art-Net

USB-DMX しか出せない卓の信号を、Art-Net の機器へ渡すときに使います。「DMX IN → ArtNet」タブで Dest IP(宛先)と Universe を決めて ▶ Start Broadcast。受けたフレームごとに Art-Net(512ch)を送ります。

DMX IN → ArtNet タブ
図 8 DMX IN → ArtNet タブ(この例は宛先 127.0.0.1・U1。動画では動かしていない)
宛先の既定は 255.255.255.255(ネットワーク全体へ)です。現場では送り先の IP を確かめてから始めてください。

9. 困ったとき

症状見るところ・直しかた
Connect しても繋がらないほかのアプリ(純正の PRO Utility・別の DmxUsbProIF・モニター類)が同じ機器を掴んでいないか。USB を挿し直したら ↻ で一覧を取り直す
繋がったのに値が出ないAuto がオンか。TX の ok が増えているか(f が増えるなら USB へ書けていない)。ブリッジ中は Auto を切っているので、手の値は出ない
ブリッジの FWD が 0 pps のままBind IP・Universe が送り元と合っているか。同じ PC で別のアプリが同じポートを先に使っていないか(7 章「受けるポート」)
DMX IN が 0 fps のままRe-arm RX を押したか。入力に信号が来ているか(卓・ケーブル)
パターンを止めたのに値が残る止めると必ず全 ch を 0 にする作り。ほかの道(別アプリの Art-Net など)から上書きされていないか
受け側に余計な Art-Net が届くDMX OUT の ArtNet と DMX IN → ArtNet の宛先が 255.255.255.255(全体)になっていないか

10. AI から使う

DmxUsbProIF は、AI(Claude Code など)が読み取って操作できます。人が画面を触るのと同じことが、HTTP でできます。動画の操作もすべてこの方法で行っています。

状態を読む(ファイル)

2 秒ごとに e:\tmp\ai_dmxpro\ へ出ます(アプリを置いたドライブの \tmp\ai_dmxpro\)。

ファイル内容
latest.txt人と AI が読む要約。接続・FW、送信の数(fps・ok・失敗)、送出値(0 でない ch の数・最大・ch1-16)、ブリッジ 2 方向の入切、受信 fps
status.json同じ内容の構造化データ(受信の ch1-16 も入る)
README_AI.txtAI 向けの操作の説明
status_2.json / latest_2.txt2 つ目の窓(#2)の分。3 つ目以降も同じ

操作する(HTTP API)

127.0.0.1:55555(2 つ目の窓は 55622、N 番目は 55620+N)。GET でも POST でも同じに動きます。この PC の中からだけ使えます。

パス内容
/status接続・機器・FW・表示中のタブ・Auto・送受信の fps・ブリッジ 2 方向の状態
/devices /refresh機器の一覧/取り直し
/connect?device=COM61 /disconnect接続/切断
/tx_set?ch=1&val=255 /tx_setall?val=128 /tx_alloff /tx_allon送る値
/test10 /tx_test10?ch=3&idx=0-1010 段階検査の固定値の一覧/入れる
/tx_pattern?action=start|stopテストパターン
/tx_stats送信の数
/tab?i=0-6表示するタブ(0=DMX OUT 1=DMX IN 2=ArtNet → DMX OUT 3=DMX IN → ArtNet 4=Test Pattern)
/auto_send?on=0|1Auto(常時送信)
/out_artnet?on=1&dest=127.0.0.1&uni=0DMX OUT の「ArtNet」(同じ値を Art-Net でも送る)
/bridge?on=1&uni=0&bind=127.0.0.1&port=6454Art-Net → USB-DMX のブリッジ(on=0 で停止。bind は Bind IP の一覧にあるものだけ)
/artnet_out?on=1&dest=…&uni=1DMX IN → Art-Net(on=0 で停止)
/rx_enable /rx_values?from=1&count=16受信を始める(8 章の注意)/受信の値
curl -s "http://127.0.0.1:55555/status"
curl -s "http://127.0.0.1:55555/connect?device=COM61"
curl -s "http://127.0.0.1:55555/tx_set?ch=1&val=255"
curl -s "http://127.0.0.1:55555/bridge?on=1&uni=0&bind=127.0.0.1"

失敗すると {"error":"…"} が返ります(未接続でブリッジを始めようとした、など)。画面のようにエラーの小窓は出ません。

AI への頼み方の例

止まっているときや再ビルドは、AI が tools/restart_app.ps1 -AppName DmxUsbProIF で強制停止 → ビルド → 起動できます(開発担当の作業です)。

DmxUsbProIF 2026-10-17 / スタッフ限定。図と動画の画面は、DMX 試験台の互換機と 127.0.0.1 の中だけで試験した画面です(図は動画の録画から切り出したもの)。