終売したソフトの、現場で実際に使われていたタッチパネル操作画面を、専用の表示ソフトが手元に残っていない状態から、データだけを頼りに復元しました。実際に動かして確認したところ、ボタンの配置・文字・色分けまで、現場で作り込まれたものがそのまま再現されています。
この画面は、旧ソフトの生データだけを頼りに1から組み立て直したものです(後述)。 「本当にデータの中身を漏れなく読めているのか」を確かめるため、ある1つの操作面(100個のボタン・4ページ分)を 最初のページから最後のページまで、すべて並べてみました。番号が101番から始まり420番まで、 抜け番なく連番で並んでいることが確認できます。
この操作面はボタンの中身が単純な番号のため、抜け漏れの有無が目で見て分かりやすい例として選びました。 実際のデータには、合計3,900個を超えるボタンが33面に分かれて収録されています。
現場での確認を重ねながら、画面の使い勝手を継続的に見直しています。今回は、よく使う操作ボタンを 画面上部の切り替えタブと同じ行にまとめて省スペース化し、あわせて誤操作につながりやすい確認画面の並び順も 見直しました。
別案件の操作パネルでも、同じ後継アプリを実機で稼働させています。呼び出しボタンだけでなく、起動時の案内やシステムダウン時の警告表示まで、公演の運用に必要な画面がひととおり動作することを確認しています。
この画面を本来表示していたソフトウェアは、実は現存していません。つまり今回の再現は、動いている画面を横に置いて真似たものではなく、保存されていた生のデータだけを解析して、ボタンの位置・文字・色・動作を1から組み立て直したものです。
根拠にしたのは、実機の写真とデータの両方が残っていた別の2例です。「並び順どおりに配置すれば実機の見た目と一致する」という規則をそこで確認し、その規則を今回のデータにも当てはめています。
| 項目 | 状況 |
|---|---|
| ボタンの再現 | ある会場のデータでは、呼び出しボタンが 2,600 個以上あり、そのすべてを実際に押して照明を呼び出せることを確認しています |
| 実機での動作 | 安価なパソコン+Linuxで動く再生機の実機に載せ、実際のタッチパネルに表示させながら、照明への送出まで確認できています |
| 操作の柔軟さ | どの演出データを読み込んでいても、ボタンはそのまま押して呼び出せる作りにしています |
| 指での操作 | 実機の物理タッチパネルで、指によるスクロール・ボタン操作の両方を確認できています |
| データの網羅性 | ある操作面では、100個のボタンを4ページすべて並べて、抜け番が無いことを確認しています(上のギャラリー参照) |
この画面を、3Dのビジュアライザ(仮想空間で照明の見え方を確認できるソフト)と並べて動かし、同じデータから同じ見え方が再現できることを確かめる段階に進みます。器具を入れ替えたときの見え方の確認にも、同じ仕組みをそのまま使う計画です(下記の「器具リプレース支援」も参照)。
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