ゲームパッドの割り当て
Xbox 系(XInput)のパッドは、つなぐだけで LjStudio が自動で見つけます(追加のソフトは要りません)。Logicool F310 は背面のスイッチを「X」にしてから USB につなぎ、MODE のランプは消して使います(点いていると十字キーと左スティックが入れ替わります)。
★操作する人は客席側から舞台を見ている前提です(Visualizer のはじめの視点と同じ向き)。
ゲームパッド(Xbox 配列)で一斉追尾を動かし、校正マーカーで狙いを合わせるまでを、デモの実画面 26 枚で順に説明します。 / 最終更新 2026-09-29 20:05
LjStudio は Martin LightJockey 2.7 が書いたデータを読み書きする独自実装です。 Martin 社の製品ではなく、同社とは関係がありません。取り込んだ原本には一切書き込みません。 載せている絵はすべて LjStudio 自身の画面で、試験用のデータで撮ったものです。
★動いているところを映像で見る:「LjStudio 追尾操作説明(2K・フル)」 https://youtu.be/GyieczF_4yM
★動いているところを映像で見る:「LjStudio 追尾操作説明(短編・ジョイスティック操作)」 https://youtu.be/h4VSqLTKN7k
★動いているところを映像で見る:「LjStudio 最大デモ(2K)」 https://youtu.be/k_XWnei_-FQ
録画を始める前に流した、画面の窓を順に説明する音声です。上の 2K の動画や、下の「全画面の見方」の絵を見ながら聞くと、どこを見ればよいかが分かります。▶ を押すと再生します。
LjStudio デモを始める前に、画面の見方を、順にご案内します。案内が終わると、そのまま、LjStudio デモが始まります。
左上は、LjStudio のメイン画面です。元祖 LightJockey と同じ並びで、いちばん上の二段に、いま動いているシーケンス、Cue、Cue リストの名前が出ます。その下の Launch を押すと、Visualizer が開きます。
その下の帯のボタンです。イン、エムブイ、シーオー、ジービー、ビーエム、エルブイは、器具のパネルを開くボタンで、明るさ、向き、色、模様、ビーム、全チャンネルを、それぞれ操作します。オールとナンで、器具を全部選ぶ、全部外す。左右の矢印で、前と次の器具へ移ります。右端の四つは、再生、ブラックアウト、クリア、スモークです。ブラックアウトは全チャンネルをゼロにし、クリアは、最後に出していた光を消します。
その下が、器具の卓上です。アイコン一つが、器具一台。上に番号と名前、右下に器具の種類が出ます。アイコンを押すと器具が選ばれ、パネルで値を触れます。ムービング四十台が、前のトラス、奥のトラス、左のタワー、右のタワーの順に、十台ずつ並んでいます。
右側の二つの枠は、LED マトリクスのまとめボタンです。上が左の壁、下が右の壁で、どちらも、横十六、縦十の、フルカラーの画素です。キューの欄で選んだ Cue に、マトリクスエフェクトを登録できます。
メイン画面のいちばん下は、状態の帯です。再生の状態、グランドマスター、そして、Art-Net の送り先と受け側の設定が並びます。
左下の窓は、Cue リスト、つまり、シーンの進行表です。上から一行ずつ進みます。一行目の、エムピー・ロードファイルで、この音声をメディアプレイヤーに読み込み、二行目の、エムピー・プレイで、音声が始まります。
その下の、ウェイト・フォー・エムピー・アットの行は、音の再生位置を見ていて、決めた時刻になると、右の列の Cue を出します。アドバンスがオートなので、人が押さなくても、行は自動で進みます。音の時刻で進むので、光が音からずれません。窓の下のゴーで始め、バックで一行戻り、トップで先頭に戻ります。
中央の小さな窓は、LJ マネージャーの設定です。今回のデモでは使いません。
その下は、Cue リストの一覧です。一番は、演出を順に回し続ける、MaxShow40。二番が、音声案内つきの本編。三番が、いま流れている、この画面の案内です。
右上の大きな窓が、Visualizer です。出ている光を、立体で描きます。上の二段はボタンの帯で、視点、部屋の描き方、校正マーカーの表示などを切り替えます。床の青い十字が、校正マーカーです。表示が消えたときは、二段目の、マーカーのボタンを押すと、また出てきます。
右下は、Art-Net モニターです。いま LjStudio が送っている DMX の値を、一マス一チャンネルで並べます。マスの数字が値で、右の細いバーが大きさです。
左上のユーがユニバース、ピーがページ、シーエイチが見えているチャンネルの範囲、ピーピーエスが、一秒あたりに送っているパケットの数です。左右の矢印でページ、上下の矢印でユニバースを切り替えます。Art-Net のユニバースは、LJ のリンク番号より一つ小さく数えます。前と奥のトラスがユニバースゼロ、LED マトリクスがユニバース一と二、左右のタワーがユニバース三です。
それでは、LjStudio デモを始めます。
Xbox 系(XInput)のパッドは、つなぐだけで LjStudio が自動で見つけます(追加のソフトは要りません)。Logicool F310 は背面のスイッチを「X」にしてから USB につなぎ、MODE のランプは消して使います(点いていると十字キーと左スティックが入れ替わります)。
★操作する人は客席側から舞台を見ている前提です(Visualizer のはじめの視点と同じ向き)。
説明映像を録画したときの画面です。番号の場所を、下の表と絵で順に説明します。
| 1 メイン画面の上の段 | メニューと、いまの Sequence/Cue/Cue List の名前。器具の操作パネル(In=明るさ・Mv=動き・Co=色・Gb=ゴボ・Bm=ビーム・Fx=エフェクト・Lv=レベル)と、RUN・BlackOut・Clear などのボタン |
| 2 器具の卓上 | ムービング 40 台。前のトラス・奥のトラス・左のタワー・右のタワーの順に 10 台ずつ。アイコンを押して器具を選ぶ |
| 3 LED マトリクスのまとめボタン | 上=左の壁(Universe 2)・下=右の壁(Universe 3)。どちらも横 16 × 縦 10 のフルカラー。Q の欄で Cue を選び、マトリクスエフェクトを登録/解除する |
| 4 状態の帯と Art-Net | 時刻・再生の状態・グランドマスター。Art-Net の送り先(Universe 0〜3 = リンク 1〜4)と、受け側の設定 |
| 5 Cue List | Cue の進み方(下の「Cue の進め方」)。Go! で始め、行が上から順に進む |
| 6 LJ Manager の設定 | このデモでは使いません |
| 7 Cue List の一覧 | 0001 MaxShow40=演出を順に回し続ける/0002=校正・追尾の説明だけ(音声案内つき・案内なし)/0003=画面の案内+本編を通しで(録画用)/0004=画面の案内だけ(0004 は次の配布版のデモから)。ここで選んで読み込む |
| 8 Visualizer | 出ている光を立体で描く。上の 2 段がボタンの帯(下の「Visualizer」) |
| 9 Art-Net モニター | いま出ている DMX の値(下の「Art-Net モニター」) |
上の段(①)の Seq/Cue/C-L の欄に、いま動いている Sequence・Cue・Cue List の名前が出ます(録画では C-L が「MaxShow40 Narration」)。その下が器具の操作パネルとボタンです。
器具の卓上(②)はアイコン 1 つが器具 1 台。右の 2 つの枠(③)は LED マトリクスのまとめボタンで、横 × 縦の画素数・色の形式(RGB 3ch)・使うチャンネル数(480ch=1 ユニバースにぴったり)を表示し、Q の欄で選んだ Cue にマトリクスエフェクト(Rainbow など)を登録します。
いちばん下(④)は状態の帯です。再生の状態(Finished=最後まで再生した)・Master(グランドマスター)の %、Art-Net の送り先と受け側の設定が並びます。
左の窓(⑤)が Cue List の中身、右下の窓(⑦)が Cue List の一覧です。一覧で番号を選んで読み込み、Cue List の窓の Go! で頭から始めます(Back で 1 行戻る・Top で先頭へ)。
音声案内つきの Cue List は、最初の 2 行で MP Load File(メディアプレイヤーに音を読み込む)→ MP Play(鳴らす)。その下の Wait for MP at 00:00:03.22 のような行は、音の再生位置がその時刻に来たら、右の Cue(0001 Intro White など)を出します。最後の MP Stop で音を止めます。
Adv の「Auto」は、その行が済んだら自動で次の行へ進むという意味です。音の時刻で Cue を出すので、録画や PC の重さで音が遅れても、光は音に合わせて進みます(ずれません)。
★追尾のボタン操作(A・スティックなど)も、同じ音の時刻に合わせて自動で行われます(Cue List と同じ名前の予定表がライブラリにあるとき・LjStudio 独自)。
上の段: ライブラリ切替・Rig 編集・Fast Focus・Fan・Fan 形・器具 NO(番号の札)・取付矢印・部屋(Wireframe/Solid/なし)・詳細情報・Rig setup。下の段: 視点(正面・左・右・真上・裏)・枠を合わせる・元に戻す/やり直す・マーカー・届く範囲。
★校正マーカー(青い十字 P1〜P5)が消えたときは、下の段の「マーカー 5」のボタンを押すと、また出ます(数字はマーカーの数。マーカーが 1 つも無いライブラリでは押せません——Rig setup の校正マーカーの表で足します)。
いちばん下の帯に、いまの状態(再生中・最後の出力を保持中など)と、外部フェーダー・Art-Net の受信の様子が出ます。
いま出ている DMX の値を、1 マス=1 チャンネルで並べます。マスの中の数字が値(0〜255)、右の細いバーが値の大きさです。
左上の U がユニバース、P がページ、Ch が見えているチャンネルの範囲、pps が 1 秒あたりに届いているパケットの数です。← → でページ、↑ ↓ でユニバースを切り替えます。
このデモでは Universe 0(リンク 1)の 1〜260ch が前後のトラス(1 台 13ch)、LED マトリクスは Universe 1・2、左右のタワーは Universe 3 に出ます(LJ のリンク 1〜4 = Art-Net の Universe 0〜3)。
デモの最初の 1 分。器具と色、そして追尾で使う目印を確かめます。
▶ この場面を動画で見る: 0:15 / 2K で 0:15
ムービングライト 40 台を、前のトラス・奥のトラス・左のタワー・右のタワーの 4 組(各 10 台)に分けています。奥の左右に立っているのは LED マトリクス(1 面が横 16 × 縦 10 個)です。
最初は明るさを約 2 割に抑えてあります。40 台を一度に明るくすると画面が白く飛ぶためです。
▶ この場面を動画で見る: 0:30 / 2K で 0:30
ムービングはフルカラー(RGB)です。この場面は組ごとに色を分けたところ(赤・緑・青・こはく色)。LED マトリクスも同じ Cue で色が巡ります(明るさは半分)。
▶ この場面を動画で見る: 1:02 / 2K で 1:02
床の中央の小さな丸と十字がセンターマーク——器具全体の中心を床に落とした目印です。
青い十字の P1〜P5 が校正マーカー。会場の床に貼った目印の位置を測って入れたものです(下の「キャリブレーション」)。
追尾の説明のあいだは、組の違いを白の色み(色温度)だけで表します: 前トラス 3000K(暖かい白)・奥トラス 4500K・左タワー 6500K・右タワー 9000K(青みの白)。LED マトリクスは消灯しています。
追尾を入れて、組ごとに狙う点を動かします。
▶ この場面を動画で見る: 1:15 / 2K で 1:15
A を押すと追尾が入り、組ごとの狙う点にひし形の印が出ます(組 1 赤・組 2 青・組 3 緑・組 4 こはく色)。
いま動かしている組(最初は組 1=前トラス)の印は太く大きく描かれ、その組の光だけが今の明るさになります。ほかの組は控えめです。
★A を押す前は、スティックを触っても点は動きません(うっかり触って跳ばないように)。
▶ この場面を動画で見る: 1:23 / 2K で 1:23
左スティックを倒すと、動かしている組の点が床の上を動き、組の 10 台がそろって付いてきます。
向きは客席側から舞台を見た向き: 上=舞台の奥、下=客席側、左右=そのまま左右。倒し切ると毎秒 4 m です。
点は部屋の中に収まります。押し続けても、壁や客席を向くことはありません。
▶ この場面を動画で見る: 1:33 / 2K で 1:33
RB で次の組、LB で前の組に切り替えます。この画面は組 2(奥トラス・4500K)を選んだところで、奥トラスの光が明るくなり、ほかの組は控えめになります。
▶ この場面を動画で見る: 1:42 / 2K で 1:42
Y を押すと 4 組をまとめて動かします。4 組の点の並びを保ったまま、一緒にずれます。全組が今の明るさになります。
もう一度 Y を押すと、1 組ずつの操作に戻ります。
▶ この場面を動画で見る: 1:53 / 2K で 1:53
X で、動かしている組の点を舞台の中央(センターマークの位置・床)へ戻します。迷ったらここへ。
狙いを少しずつ寄せる操作です。真上に近い視点で見ています(画面の上が舞台の奥)。
▶ この場面を動画で見る: 2:08 / 2K で 2:08
LT を押しながら左スティックを倒すと、3 割の速さでゆっくり動きます。最後の数十センチを合わせるときに使います。
▶ この場面を動画で見る: 2:13 / 2K で 2:13
十字キーは、押すたびに 25 cm ずつ動きます(上=奥・下=客席側・左右)。スティックより確実に同じ量だけ動かせます。
▶ この場面を動画で見る: 2:20 / 2K で 2:20
右スティックを上に倒すと、狙う点が高くなります。床から点まで縦の線が伸び、点の高さにも小さなひし形が出ます。人の顔や胸の高さを狙うときに使います(高さは部屋の高さの半分まで)。
★右スティックは強く倒した向きだけが効きます(上下=高さ・左右=広がり。斜めでも両方は変わりません)。
▶ この場面を動画で見る: 2:25 / 2K で 2:25
右スティックを押し込むと、点の高さが床(0 m)に戻ります。
狙いと実際の光が合っているかを、測った目印で確かめて直す手順です。まず目で確かめる基本(この節)、次の節の「校正シーン」で 1 台ずつ確かめて記録し、自動で計算して直します。
| 全部の光が同じ向きにずれる | マーカーの測り方か、舞台の中心の取り方を見直す(Rig setup の校正マーカーの表) |
| 一部の器具だけがずれる | その器具の吊り位置か取り付けの向きを、Rig setup で直す |
| 本番直前の小さなずれ | 十字キーで寄せて、START+十字キーで記憶する |
★④ ずれていたら、ずれ方で原因を分けます(上の表)。直したら ⑤ 別のマーカーでも確かめます。器具ごとの吊り位置とヨーを記録から自動で計算する方法は、次の節「校正シーン」にあります。
▶ この場面を動画で見る: 2:55 / 2K で 2:55
① 会場の床に、テープで目印を貼ります。舞台の中心(センターマークの位置)からの前後・左右の距離をメジャーで測り、Rig setup の校正マーカーの表に入れます。これが画面の青い十字 P1〜P5 です。
② 器具ごとの吊り位置(左右・高さ・前後)と取り付けの向きも、同じ Rig setup に入れます。狙いの計算は、この 2 つの表をもとに行います。
▶ この場面を動画で見る: 3:13 / 2K で 3:13
③ BACK を押しながら十字キーの上で、記憶 1=P1(奥の左)へ跳びます。動かしている組の 10 台が P1 を狙います。
実際の舞台では、光がテープに当たっているかを見ます。画面では、光の中心が青い十字に重なっていれば合っています。
記憶の番号は十字キーの向きです(上=1・右=2・下=3・左=4)。初めは校正マーカー P1〜P4 が入っています。
▶ この場面を動画で見る: 3:58 / 2K で 3:58
⑤ 直したら、別のマーカーでも確かめます。BACK+十字キーの右で P2(奥の右)。
▶ この場面を動画で見る: 4:00 / 2K で 4:00
BACK+十字キーの下で P3(中央)。2、3 か所で合えば、校正は完了です。
▶ この場面を動画で見る: 4:16 / 2K で 4:16
⑥ 本番の直前に少しだけ狙いを直したいときは、十字キーで寄せてから、START を押しながら十字キーでその場所を記憶します(この画面は 25 cm 左へ寄せて記憶 1 に入れたところ)。次からは BACK+十字キーですぐに呼び出せます。
★手で記憶した場所は、Rig setup を保存し直しても消えません。ライブラリを替えると初め(校正マーカー)に戻ります。
マーカーに器具の光を 1 台ずつ当てて確かめ、ずれていれば寄せて記録し、記録から吊り位置とヨーを計算して直します。
入ると、ムービング全台がマーカー用のビームサイズで自動で点きます。調べる 1 台だけが白く明るい細い光になり、ほかの器具は暗い色変化の光になるので、明るい光の当たり方だけを見ればすみます(この画面では、床の青い十字 P1 に白い光が乗るかを見る)。
上端の琥珀色の帯に、何番の器具を・どのマーカーへ・ずれ・このマーカーで済んだ台数・記録の点数(「あと 3 点以上で計算できます」)・次に押すボタンが出ます。狙っているマーカーは大きく光ります。
入り方は 4 つ(どれでも同じ状態になります): パッドの RT/Q ボタン(名前が Calibration の Cue を呼ぶ)/Visualizer の[校正シーン]ボタン(2 段目の右端)/AI から calscene on。MaxShow40 には Cue 28「Calibration」が入っています。
★入っているあいだ、追尾の操作は効きません(ボタンの役目が下の図に替わります)。ショーを読み込んでいるときに効きます。
調べている器具の光が目印(テープ)からずれていたら、左スティックで光を目印へ寄せます(上=奥・下=客席側・左右=左右)。LT を押しながらで 3 割の速さのゆっくり、右スティックの押し込みで寄せたぶんを元へ戻します。
この画面は、光を右へ 0.80 m・奥へ 0.50 m 寄せたところです(帯に「ずれ 右0.80 m・奥0.50 m」)。実物の舞台では、光がテープに乗るまで寄せます。十字キーの ↑ ↓ で光の太さも変えられます。
光が目印に合ったら A。その器具の Pan/Tilt(寄せたあとの値)を校正の記録(LjStudio.calib.json)へ書いて、次の(まだ印の無い)器具へ進みます。寄せていなければOK、寄せたなら要調整の印になり、要調整の器具は白い約 60% の光で残ります(一巡したあと、どの器具が直しの対象かが明るさで分かります)。
この画面は、前トラスの #4 を「計算どおりで合っていました(ずれなし)。記録しました」で済ませ、#5 へ進んだところです(帯に「このマーカーで済 4/40」)。
目印に届かない・いまは合わせられない器具は X(記録せずに要調整)。間違えたら Y でその器具をやり直します。
そのマーカーで全部の器具が済んだら、十字キーの → で次のマーカーへ進み、同じことを繰り返します(印とずれはマーカーごと)。3 か所以上のマーカーで記録がそろえば計算できます(4 か所あると確実です)。
記録がそろったら、Rig setup のいちばん下の[校正から計算…]を押します(ボタンは 2 段目・[Scene 取込…]の右。窓の幅が狭いときはボタンの行が折り返して 2 段になります)。3 か所以上の記録がある器具ぜんぶについて、吊り位置(X・Y・Z)と取付のヨーを計算した結果の一覧が出ます。
一覧には、器具・使ったマーカー・マーカーごとの誤差・判定・いまの値 → 計算した値が並びます。確かめてから[反映]を押すと、LjStudio.rig.json へ書きます(書く前に控え LjStudio.rig.json.bak を 1 世代取ります・[元に戻す]で戻せます)。look・cellPitch・spot・optics など、ほかの欄はそのまま残ります。
AI からは calib solve(下見だけ・書かない)→ calib apply(書く)→ calib undo(戻す)。
MaxShow40 の前トラス 4 台(#1〜#4)について、4 か所のマーカー(P1・P2・P4・P5)に「合った」で記録して calib solve を実行した、
実際の出力です(★寄せずに記録したので、計算した位置は現在の値と一致し、判定は「良い」になります。実物では、ずれている器具の値が直ります)。
| #1 Front 01 | 良い(最大の誤差 0.1 cm・4 点) (-6.8, 6.5, 3.0) / 294° → (-6.7, 6.5, 3.0) / 294° |
| #2 Front 02 | 良い(最大の誤差 0.1 cm・4 点) (-5.3, 6.5, 3.0) / 300° → (-5.3, 6.5, 3.0) / 300° |
| #3 Front 03 | 良い(最大の誤差 0.1 cm・4 点) (-3.8, 6.5, 3.0) / 309° → (-3.7, 6.5, 3.0) / 309° |
| #4 Front 04 | 良い(最大の誤差 0 cm・4 点) (-2.3, 6.5, 3.0) / 323° → (-2.3, 6.5, 3.0) / 323° |
書式は「いまの 位置(X, Y, Z) / ヨー → 計算した 位置 / ヨー」(メートル・度)。誤差は、マーカーの高さの水平面で、ビームの落ち先とマーカーの距離です。
| 判定「良い」 | 最大の誤差が 5 cm 未満 |
| 判定「要確認」 | 5〜20 cm。記録した点(特に「要調整」の器具)と、マーカーの測り方を見直す |
| 判定「悪い」 | 20 cm 以上。calib apply は force を付けないと書かない(窓の[反映]も初めはチェックなし) |
★計算を断る場合(理由を日本語で出し、何も書きません): 違うマーカーが 3 か所未満/マーカーどうしが 2 m 未満/マーカーがほぼ一直線/計算が収まらない(発散)。
★コツ: マーカーは 3 か所以上、数 m 離して一直線に並べない。高さの違う点を 1 つ混ぜると効きます。反映したら、追尾を入れて BACK+十字キーで P1〜P4 へ跳び、光がテープに乗るかを見て確かめます。
▶ この場面を動画で見る: 4:28 / 2K で 4:28
右スティックを右へ倒すと、組の光が狙う点を中心にした円の上へ等分に広がります(最大で半径 4 m)。左へ倒すと縮み、倒し続けると全台が 1 点に戻ります。
器具は自分の側の円の点を受け持つので、ビームが交差しにくくなっています。
▶ この場面を動画で見る: 4:35 / 2K で 4:35
左スティックを押し込むと、全部の組の点を、いま動かしている組の点へ集めます。40 台が 1 点に集まります。
▶ この場面を動画で見る: 4:40 / 2K で 4:40
B で追尾を解くと、次の瞬間に Cue の絵(元の向き)へそのまま戻ります。
★追尾が上書きするのは向き(Pan/Tilt)だけです。明るさ・色・ゴボは Cue のまま動きます。Scene には書き込みません。
▶ この場面を動画で見る: 4:53 / 2K で 4:53
Visualizer は、LjStudio のデモ器具のゴボの模様(床)と、模様の穴ごとに分かれた空中の光、その回転も描きます。
▶ この場面を動画で見る: 5:13 / 2K で 5:13
色・ゴボ・動き・LED マトリクスを重ねた総合演出です。
★この節の機能は近日配布予定 —— JOY の参考画面と全タイミングの調整表は、まだ配布中の LjStudio には入っていません。次のアプリ配布版で使えるようになります(配布したらこの注記は外します)。
ゲームパッドを押している動作だけを見せる小さな窓(JOY の参考画面)を、音声解説の進みに合わせて出せます。外部の動画ではなく LjStudio 自身が描き、音声・Visualizer・パッド操作と同じ時計(ショーの時刻)を読むので、別の時計を持たず、原理的に音とずれません。
| 出し方 | 解説つきの Cue List(0002・0003)を頭から再生すると、決めた行で自動で開く。Cue List の窓では、その行の Comment 列に「Intro White + JOY video START」と出ています。Visualizer の[パッド確認]でも開けます(再生中なら音に同期・止まっていれば見た目確認のくり返し) |
| 閉じ方 | 最後のボタン操作の 5 秒後に自分で閉じる(窓の下に「あと何秒で閉じます」)。ショーを止めても窓は閉じない(× で閉じる)。位置と大きさは覚えていて、次に同じところへ開く |
予定表の 1 行が 1 つのタイミング箇所です(視点・追尾・ボタン・JOY 映像の起動など、Cue List に連動して撃つ命令すべて)。それを表にして、ずれている箇所の時刻を直せます。JOY の窓を右クリック →「タイミング調整表を開く」(AI からは timing)で開きます。
| 表の列 | # / 元の時刻 / 種類 / 内容 / 全体 / この行の修正(秒・+遅く・-早く) / 修正後の時刻 |
| 修正後の時刻 | = 元の時刻 + 全体 + その行の修正。修正した行は黄色になります |
| 操作 | 全体(一斉)の大きな ± / 全部 0 にする / 保存 / 読込(元に戻す) / ロック(うっかり防止・最初から入っている) |
★保存を押すまでファイルには残りません。開き直す・読込で、保存済みの値へ戻ります(Cue List ごとに別々に保存)。
★JOY の絵はすぐ変わります。命令を撃つ時刻(視点・追尾・ボタン)は、次に予定表が走り始めるときから効きます。
| A | 追尾を入れる(最初に) |
| B | 追尾を解く(Cue の絵へ戻る) |
| X | 動かしている組の点を中央へ |
| Y | 全組をまとめて動かす(もう一度で 1 組ずつ) |
| RB / LB | 次の組 / 前の組 |
| 左スティック | 点を動かす(上=奥・下=客席側) |
| LT を押しながら | ゆっくり(3 割の速さ) |
| 十字キー | 25 cm ずつ動かす |
| 右スティックの上下 | 点の高さ |
| 右スティックの左右 | 広がり(円に散らす・1 点へ戻す) |
| 左スティックの押し込み | 全組を、いまの組の点へ集める |
| 右スティックの押し込み | 高さを床へ戻す |
| START+十字キー | いまの点を記憶(上 1・右 2・下 3・左 4) |
| BACK+十字キー | 記憶した点へ跳ぶ(初めは校正マーカー) |
| RT | 校正シーンに入る/出る(「校正シーン」の節) |
★AI からも同じ操作ができます(track on/track at/track spread/pad press など。LjStudio の取扱説明書「手順:ゲームパッドで一斉追尾する」)。
2026-09-28、開発者の疑問「校正は印に合わせるだけでよいのか。器具の高さや水平はどうなるのか。昔はどうやっていたのか」に答えるために調べた内容です。 上の操作説明の背景にあたります(操作だけ知りたい人は、読まなくて構いません)。
★事実には印を付けています。【確認】=原本(マニュアル・特許・製品ページ)で読んで確かめたもの/ 【未照合】=調査した人の報告で、原本との突き合わせはまだのもの/【推測】=根拠はあるが確かめていないもの。
背景: 追尾システムを Windows 95 の頃から作ってきた。その製品が EyeTrack で、昔は M32 Duo2、今は STM32F4xx(SW16LCD)で開発し、15 年以上にわたり 100 セット以上を出荷している(開発者の申告)。EyeTrack は完全な自動追尾ではなく、操作する人が狙う点を動かして、 複数のムービングをそこへ向ける型。校正(キャリブレーション)の考え方を知って、大きな発見があった。
ムービングライトは、Pan と Tilt の 2 つの角度を測れる装置で、測量の経緯儀(セオドライト)と同じ仕組みです。位置が分かっている印にビームを合わせ、 そのときの角度から、器具の位置と向きを逆算します(測量では「後方交会法」と呼ばれる古典的な問題です)。
| 知りたいもの | 未知数 | LjStudio |
| 吊り位置(高さを含む) | X・Y・Z | 解く |
| 正面の向き | 取付ヨー | 解く |
| 水平からの傾き | 前後の傾き・左右の傾き | 解かない(0 と仮定) |
1 か所の印で、Pan と Tilt の 2 つの式が得られます。未知数が 6 つ(位置 3+向き 3)なら、3 か所でちょうど解け、4〜5 か所で最小二乗にすると、 目で合わせた誤差がならされて、答え合わせもできます。位置を巻尺やレーザー距離計で測ってある場合は、向きの 3 つだけを解けばよく、少ない点で済みます。
LjStudio の実際の手順(校正シーンで印へ寄せて記録 → [校正から計算…])は、上の節「校正シーン」にあります。
条件: 器具の高さ 6 m・舞台の左右前後 ±5 m ほどの床の 4 点・目で合わせる誤差 0.3°(8 m 先で約 4 cm と仮定)・位置の初期値は 30 cm ずれ・ 各条件 300 回の平均・理想的な器具(遊びや可動角の誤差なし)。値は「解いた結果で狙わせたとき、実際の光が印から何 cm 外れるか」を、顔の高さ(1.6 m)で見た平均です。
| 取付の傾き(前後/左右) | LjStudio の現在 位置 3+ヨー | 傾きも解く 位置 3+向き 3 |
| 0°/0°(水平) | 4.9 cm | 7.9 cm |
| 0.5°/−0.5° | 7.8 cm | 8.0 cm |
| 1.5°/−2.0° | 24.2 cm | 8.5 cm |
| 3.0°/−3.0° | 38.9 cm | 7.8 cm |
★限界: 器具は理想的(遊びなし・可動角の誤差なし)、初期値は 5° 以内、0.3° は仮定の値です。Pan/Tilt のスケールの誤差は未知数に入れていません。 初期値がでたらめな場合(半回転した解)は確かめていません。実物での確認はこれからです。
計算量: 5 点・6 未知数の 1 回の解で、角度の計算が約 430 回(浮動小数演算で約 10 万回)でした。486 級のパソコンで 0.1 秒ほど【推測】です。
手動で記録する型は、映像が要りません。ビーム中心を見る人の目がセンサーです。ブラウザに必要なのは 3 つだけです。
商用の先例(いずれも既知の印を狙って記録し、位置と向きを解く型):
| grandMA3 | P1〜P4 の座標を入れ、実際のビームを狙って「Store」。3 点でも可・4 点が最良。ブラウザ操作の Web Remote があるが、校正の窓が使えるかは【未照合】 |
| ETC Eos | 実測した 4 点以上を、フォーカスパレットに記録して位置と向きを推定。点が離れるほど精度が上がる【未照合】 |
| ChamSys MagicQ | 4 つの位置パレット。16 ビットの Pan/Tilt と、最小のドットで狙うことを勧めている【未照合】 |
| Follow-Me | ステージ上の 4 点を実測して校正。器具ごとの精密化の機能がある【未照合】 |
| DMXDesktop | 6 点(四隅と上下の中点)を、スライダーで狙って「Save Point & Next」【未照合】 |
http:// のサーバーでは使えません【推測・ブラウザの仕様・未実測】。
パソコン側のアプリがサーバーになる構成のほうが扱いやすくなります。★zactrack の特許に近い自動化を作るときは、実装の前に請求項の確認を(ここでは請求項の範囲まで読んでおらず、法的な判断ではありません)。 手動で記録する型は、他社が広く使う型で、この特許とは別のものです。
| Flying Pig Wholehog II | 取扱説明 v3.2(著作権表記 1995–1999)。「全器具を 4 つの校正点へ向けて Calibrate」。舞台の長方形の 4 隅を 4 つのフォーカスパレットに記録し、 会場が変わるたびに再校正すれば、XYZ で作ったパレットが新しい会場向けに自動で直る。「Accuracy is quite important」と、アイリスを絞って合わせることを勧めている。【確認】 |
| Avolites Sapphire 2000 | 取扱説明の初版は 1999 年 7 月。舞台上の正方形の 4 隅へ全器具を向けて「Define the stage」を実行すると、卓が「数分」かけて計算する。 床ではなく人の頭の高さを狙うこと、Pan の限位置は舞台と反対側にし Tilt は 50% 未満で教えること、と注意書きがある。【確認】 |
| Martin TrackPod | 1999 年発売。Windows 95/98・Pentium 233・ISA カードの PC で動く。ライトを 4 点(2001 年版は 5 点)へ向けて、位置と向きを求める。開発元は APR(カナダ)。【未照合】 |
| APR の特許 US 6,529,853 | 優先日 1997-07-21。4 つの校正点(どの 3 点も一直線にならない)へ pan/tilt を向けて測り、位置 X・Y・Z と 3 つの回転のずれ、合わせて 6 つの値を数値の反復で計算する。 「ライトも同様に校正する」と書かれている。【確認】 |
つまり、4 点・6 未知数の方式は、1997 年に文書になり、1999 年までに製品になっていました。MS-DOS の世代に限った製品の記録は見つかっていませんが、 計算量(上の実験)と、1990 年代の卓(Avolites は 1 台で 10 秒〜数分【未照合】)から、386 級でも数秒〜数十秒で解けたはずです【推測】。 卓の奥の機能で、大きくは宣伝されていなかったようです【推測】。
★の行は原本を読んで確かめたもの。ほかは調査した人の報告で、原本との突き合わせはまだです。
| 1975 | NASA の特許。劇場の演者を、電波/超音波の発信器で自動追尾するスポットライト |
| 1987 | 丸茂電機の特許。超音波発信器と検出器 2 個で位置を出し、スポットライトを追尾させる(日本) |
| 1989–90 | 応用計測研究所(TV カメラ追尾)・丸茂電機と放送局(スタジオ平面図で照射点を指定すると Pan/Tilt を計算。校正は無く設計座標)の特許(日本) |
| 1991 | Vari-Lite の特許。目標点と器具の座標から Pan/Tilt を計算する(順方向だけ)。実機で照準して補正する手順は無い |
| 1992 | ウシオユーテックの特許(優先)。携帯した超音波発信器を 3 個以上の検出器で受け、3D 座標を出して照明器具を向ける(日本) |
| 1993–94 | Wybron Autopilot(赤外+超音波)。初代は器具の XYZ と向きを手で入力する方式。発売年は出典で 1993〜1995 とぶれる |
| 1995〜 | ★Wholehog II 生産開始。XYZ の 4 点校正の初出年は不明(取扱説明 v3.2 は 1995–1999) |
| 1996 | 松下電工の特許(優先)。CCD 画像で追尾。従来法の欠点に「取付位置の事前入力に大きな労力」と明記。設置時に目視で照射方向を合わせて、図面とのずれを吸収(日本) |
| 1997-07 | ★APR の特許。4 点・6 未知数・数値反復 |
| 1999 | ★Avolites Sapphire 2000(1999 年 7 月)。Martin TrackPod 発売。松下電工の技報(自動追尾フォロースポット) |
| 2003 | Martin Maxxyz 1.0(3D ビジュアライザーと、画面クリックで器具を向ける Fast Focus) |
| 2005 以前 | Wybron Autopilot II。ライトを 4 つのスポットへ向けると位置を自動計算(導入年は不明) |
| 2010 | Cast BlackTrax(赤外 LED ビーコン+赤外カメラ) |
| 2013 | Follow-Me 創業(2000 年代のシステムではない) |
| 2017 | zactrack の校正の特許(床の光センサー) |
| 2020 | ETC Eos の Augment3d・ChamSys の XYZ 位置指定 |
| 製品 | 方式 | 日本の取扱 |
| BlackTrax | 赤外ビーコン+赤外カメラ(自動) | 販売: アークベンチャーズ/レンタル: 竹中 |
| Follow-Me | 手動(マウス・コンソール)が中心。自動の TraXYZ は、取扱会社の頁で「近日発売予定」の表記 | Technical Supply Japan(総代理店) |
| Robe RoboSpot | カメラ付きの遠隔手動操作(自動ではない) | LTG |
| Robert Juliat SpotMe | 手動のフォロースポットの動きを、他のムービングへ連動 | RJ Industry Japan |
| PRG GroundControl | 遠隔手動(レンタルのみ) | PRG |
| zactrack | UWB タグ | 日本の取扱会社は見つからなかった |
| 国産: ウシオライティング CONCERTO II | 超音波(ソナー)を携帯した対象を追従。自動/手動。DMX512 対応 | 自社(結婚式場・宴会場向け) |
| 国産: メディアフェイス EYE Track | ムービング 4 台にカメラを載せ、モニターを見てジョイスティック 1 本で追従(手動) | メディアフェイス(ホテル・ブライダル想定)。★開発者が納めている製品(下の注記) |
| 国産: ミネベアミツミ/コイズミ照明 SALIOT | 赤外線のマーカーを追う小型スマート照明(美術館・商業施設向け) | 自社・コイズミ照明 |
★メディアフェイスの「EYE Track(アイトラック)」は、開発者が納めている製品(EyeTrack)です。昔は M32 Duo2、今は STM32F4xx(SW16LCD)で開発し、15 年以上にわたり 100 セット以上を出荷しています(開発者の申告)。 上の表の中で、手動で追う型の、実績のある国産品の 1 つです。
20 世紀の製品・特許
2010 年代以降の校正
日本