JinxLite スタッフ用ガイド — 使い方と AI 利用

LED マトリクスへ DMX(Art-Net / USB)を送る社内アプリ / 受け側 ArtNetMatrixMonitor と組で使う / 版 2026-10-17 / スタッフ限定・社外に出さないこと

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このガイドで分かること
  1. 動画で見る
  2. 何のアプリか(ArtNetMatrixMonitor との組)
  3. 起動と設定
  4. 画面の見方
  5. 送信を始める・止める
  6. エフェクトとテストパターン
  7. 明るさと値の確認
  8. 配線・ピクセル構成・ユニバースを受け側と合わせる
  9. AI 出力(ai_dmx)と録画
  10. USB 出力(Enttec Pro / Serial)
  11. 困ったとき
  12. AI から使う(HTTP の窓口と状態ファイル)

0. 動画で見る

JinxLite 使い方ガイド公開準備中

使い方ガイド(5 分 57 秒・音声つき・字幕あり)

  1. 何のためのアプリか・画面の見方(左 JinxLite・右 ArtNetMatrixMonitor)
  2. 送信を始める → エフェクトとテストパターン
  3. 明るさと値の確認・配線/Pixel Mode/Universe を受け側と合わせる
  4. AI 出力と録画・USB 出力(画面で説明)・AI から使う

動画では照明・USB 機器を使っていません。JinxLite と ArtNetMatrixMonitor をどちらも --local-only で起動し、Art-Net は同じパソコンの中(127.0.0.1)だけで送って受けています。操作はすべて HTTP の窓口(127.0.0.1)から行い、マウスは使っていません。音声: VOICEVOX:No.7

1. 何のアプリか

JinxLite は、LED マトリクス(LED パネル・テープを縦横に並べたもの)へ DMX を送る、軽い送出ツールです。Jinx! の代わりを目指した最小のつくりで、エフェクトやテストパターンを作って Art-Net か USB の DMX インターフェースへ送ります。配線やチャンネルの確認にも使えます。

受け側の ArtNetMatrixMonitor と組で使うのがおすすめです。ArtNetMatrixMonitor は届いた Art-Net を、同じ縦横・配線・Pixel Mode・ユニバースでマトリクスの絵に組み直して表示します。LED パネルに出る絵を、パネル無しで確かめられます。

JinxLite と ArtNetMatrixMonitor
図 1 左が JinxLite(送る側)、右が ArtNetMatrixMonitor(受ける側)。31×42 の Rainbow を U0〜U7 の 8 ユニバースで送り、右で元の絵に戻している

2. 起動と設定

スタートメニューの「JinxLite」を開きます。起動したときは必ず停止中です(USB 機器が無いと固まるのを防ぐため)。

起動オプション(2026-10-17 追加)

オプション動き
--local-only送り先を 127.0.0.1 などループバックだけにする。Output は Art-Net に固定、USB 機器は探さない・開かない。送り先の候補にも LAN の IP を出さない。タイトルに [local-only]
--config <パス>別の設定ファイルを使う(ふだんの config.json を触らずに試すとき)
--no-httpHTTP の窓口(11 章)を開かない
--selftest [フォルダ]画面を出さずに ai_dmx の書き出しと録画を 3 フレームだけ試す(従来からある)

ArtNetMatrixMonitor にも同じ --local-only(127.0.0.1 だけで受ける)・--config・--no-http を足しました。

3. 画面の見方

番号つきの画面
図 2 画面の各部(番号は下の表)。左が JinxLite、右が ArtNetMatrixMonitor
番号部品役目
1Effectエフェクト・テストパターンを選ぶ(5 章)
2Brightness / Speed明るさ 0〜100%(送る値そのものに掛かる)・速さ 0〜400(100 が標準)
3FPS / Solid色 / Text送る回数(5〜60/秒)・Solid の色(「選択」で色を選ぶ)・Scroll Text の文字
4Matrix W×H / Wiring横と縦(1〜64)を入れて「適用」。配線の順(7 章)
5Pixel Mode / Output1 ピクセルの ch 構成(7 章)。Art-Net か USB か
6ArtNet IP / EnttecArt-Net の送り先と履歴。USB のときの機器(9 章)
7Universe / AI出力先頭のユニバース。ai_dmx への書き出しと「● 録画」(8 章)
8▶ 送信開始 / ■ 停止出力の開始と停止
9プレビュー送っている絵(明るさを掛けた後)。色の枠と U0 0-3 などの表示が、どの列がどのユニバースに入るか。下に「縦横・ユニバース数・1 ユニバースの列数・px/ch」
10状態の行送り先・ユニバース・px・ch・fps・送ったパケット数・録画中なら ●REC とフレーム数・HTTP の番号
11(Matrix Monitor)Matrix / Wiring / Pixel受ける側の縦横・配線・ch 構成。送る側と合わせる
12(Matrix Monitor)Universe / Input / Bind IP先頭のユニバース・受ける口(Art-Net / USB)・受ける IP(動画は 127.0.0.1)
13(Matrix Monitor)値表示セルが大きいとき、各セルに R・G・B の値を出す
14(Matrix Monitor)▶ 受信開始 / ■ 停止受信の開始と停止(起動したときは停止中)
15(Matrix Monitor)マトリクス受けた DMX を絵に戻したもの。1.5 秒届かないユニバースは黒
16(Matrix Monitor)状態の行Bind IP・受けているユニバース(RX active)・1 秒のパケット数・描画 fps
JinxLite の設定欄
図 3 JinxLite の設定欄(--local-only の起動。Output と Enttec は使えない表示)
ArtNetMatrixMonitor の設定欄
図 4 ArtNetMatrixMonitor の設定欄(31×42・Linear・RGB・Universe 0・Bind IP 127.0.0.1)

4. 送信を始める・止める

  1. 受け側(ArtNetMatrixMonitor)を送る側と同じ縦横・配線・Pixel Mode・Universe にして ▶ 受信開始。
  2. JinxLite の ArtNet IP と Universe を確かめて ▶ 送信開始。ボタンが「■ 停止」に変わり、状態の行に送り先と fps・パケット数が出ます。
  3. ■ 停止を押すと、送っていた全部のユニバースへ 0 を送ってから止まります(LED を消す)。アプリを閉じたときも同じです。
照明の網へ送るときは、送り先 IP と Universe を必ず確かめてください。画面の ArtNet IP 欄は 255 で終わる宛先(ブロードキャスト)も受け付けます。動画とこのガイドの画面は、127.0.0.1 にだけ送って撮ったものです。

FPS は「1 秒に何回送るか」の目標です。Windows のタイマーの細かさのため、40 にしても実際は 32 前後になります(状態の行の fps が実測)。

5. エフェクトとテストパターン

名前中身
SolidSolid 色で全面を塗る
Color Cycle全面同じ色で、色相が回る
Rainbow横方向の虹が流れる
Plasmaうねる模様
Scroll TextText 欄の文字を横に流す(文字の高さ = マトリクスの縦)。マトリクスが大きいときは Speed を上げると見やすい
Gradient (HSV)横の色相グラデーションが動く
All ON (White)全ピクセル白(全 ch 255)
Color Check (RGBW)赤→緑→青→白→黄→マゼンタ→シアン→黒を 1 秒ずつ
RGB Blink赤・緑・青を交互に点滅
Levels (R=64 G=128 B=255)決まった値を出し続ける(値が正しく届くかの確認)
Channel Test (Walk)白を 1 ピクセルずつ歩かせる
Column Sweep / Row Sweep縦の列 / 横の行を 1 本ずつ流す(列や行の抜けを見る)
Checkerboard市松模様を反転させる
Stripes (RGB Scroll)赤・緑・青・白の縦縞が流れる(配線の向きを見る)
DMX Record Test (XY+Walk)録画・突き合わせ用(8 章)
Scroll Text
図 5 Scroll Text(文字 TEST・Speed 300)
Column Sweep
図 6 Column Sweep。左右で同じ列が光っている

6. 明るさと値の確認

プレビューも受け側に届く値も、Brightness を掛けた後の、実際に送っている値です。値を確かめるときは、両方のマトリクスを小さく(例 8×6)して、ArtNetMatrixMonitor の「セルに RGB 値を表示」を入れ、Levels を出します。

Levels 100%
図 7 Levels・Brightness 100%。受け側に 64・128・255
Levels 50%
図 8 Brightness 50%。32・64・127 に下がる

7. 配線・ピクセル構成・ユニバースを受け側と合わせる

ユニバースの自動分割

1 ユニバースは 510 チャンネルまで使います。RGB なら 170 ピクセル、RGBW 127、RGBCW 102。入りきらない分は列の単位で U+1、U+2 … へ分けます(1 ユニバースの列数 = 170 ÷ 縦 の切り捨て)。例: 31×42・RGB は 1 ユニバース 4 列 → U0〜U7 の 8 つ(最後の U7 は 3 列)。

配線(Wiring)

配線は列の方向(縦に数えて次の列へ)です。送る側と受ける側(実際の LED パネル)で必ず合わせます。違うと、プレビューは正しくても受け側では 1 列おきに上下が逆になります。

配線ちがい
図 9 送る側だけ Snake。受け側(Linear)では横の線が 2 本に割れる
配線を合わせた
図 10 受け側も Snake にすると 1 本に戻る

Pixel Mode

Pixel Modech/px並び
RGB3R, G, B
RGBW4R−W, G−W, B−W, W(W は R・G・B の小さい値。白の分を W へ移す)
RGBCW5R−W, G−W, B−W, CW, WW(W を青寄り・赤寄りで分ける)
W ウォームのみ1輝度
WW+CW 2回路2WW, CW(赤寄り・青寄りで配分)
Pixel Mode ちがい
図 11 送る側だけ RGBW(受け側 RGB)。色と位置がずれる

Universe

Universe は先頭の番号です。送る側を 4 にすると U4〜U11 を送ります。受け側が U0 から受けていると、左半分が黒くなり絵がずれます。受け側も 4 にすれば元どおりです。

Universe ちがい
図 12 送る側 Universe 4・受け側 0

8. AI 出力(ai_dmx)と録画

「ai_dmx へ出力」に印があると、送っている DMX を e:\tmp\ai_dmx\ に書き出します(1 秒に約 6 回)。値は Brightness を掛けた後の実際の値です。

ファイル中身
latest.txtいまのフレーム。見出し(縦横・配線・Pixel Mode・エフェクト・送り先・fps)、ユニバースごとの 16 進ダンプ(16 ch/行)、マトリクスの濃淡(' '=0 … '@'=255)。最後の # SUMMARY 行で概況
status.json同じ内容を JSON で。recording・recordedFrames・recordFile・httpPort・localOnly
record_YYYYMMDD_HHmmss.jsonl「● 録画」中だけ。1 行目が見出し(再現に必要な設定)、2 行目から 1 行 1 フレーム {"f":フレーム,"t":秒,"u":[{"u":ユニバース,"n":ch数,"d":"16進"}]}
README_AI.txt読み方

● 録画を押すと記録を始め、状態の行に ●REC とフレーム数が出ます。もう一度押すか、送信を止めると録画も止まります。

録画には DMX Record Test (XY+Walk) が向いています。暗い背景の色が座標を表し(R≒列、G≒行)、白い点が 1 つ列の順に歩きます。全チャンネルが毎フレームちょうど 1 ずつ動く(乱数なし)ので、送り側の記録と受け側の記録をフレーム単位で突き合わせられます。

DMX Record Test
図 13 DMX Record Test を録画中。状態の行に ●REC

9. USB 出力(Enttec Pro / Serial)

Output を「Enttec Pro / Serial (USB)」にすると、USB の DMX インターフェースへ送ります。本物の ENTTEC(FTDI)と、COM ポートでつながる互換機(StampS3 など)が同じ一覧に出ます。「再検索」で探し直します。

動画とこのガイドでは USB 機器を使っていません(画面での説明だけ)。USB へ切り替えるのは、HTTP の窓口からはできません。

10. 困ったとき

症状見るところ・直しかた
受け側が黒いまま受け側が「受信開始」しているか。送り先 IP と受け側の Bind IP。Universe。同じ PC の別アプリが 127.0.0.1:6454 を先に掴んでいないか(同じ PC では先に束ねた方にしか届かない)
絵が崩れる・1 列おきに逆さ配線(Linear / Snake)が送る側と受ける側で同じか(7 章)
色がおかしい・位置がずれるPixel Mode が同じか
一部だけ黒いUniverse の先頭番号、縦横が同じか
「送信開始失敗」ArtNet IP の書き方。--local-only で起動していてループバック以外を入れていないか
Scroll Text が出ない文字の後ろに空白の間がある。Speed を上げるか少し待つ

11. AI から使う

JinxLite と ArtNetMatrixMonitor は、AI(Claude Code など)が HTTP の窓口から読み取り・操作できます(2026-10-17 追加)。動画の操作もすべてこの方法で行っています。どちらも 127.0.0.1 だけで受け、認証はありません。

アプリ番号実際の番号の確かめ方
JinxLite55740(使用中なら 55741〜55745)状態の行・e:\tmp\ai_dmx\status.json の httpPort
ArtNetMatrixMonitor55750(使用中なら 55751〜55755)停止中の状態の行・e:\tmp\ai_matrixmon\status.json の httpPort

JinxLite

パス内容
GET / GET /status GET /effects窓口の一覧・今の状態(送信中か・送り先・Universe・エフェクト・つまみ・縦横・配線・Pixel Mode・fps・パケット数・録画・先頭 16 ch)・エフェクトの一覧
/effect?name=|n=1-16エフェクトを選ぶ(名前は前方一致)
/brightness?val=0-100 /speed?val=0-400 /fps?val=5-60明るさ・速さ・FPS
/solid?r=&g=&b= /text?s=Solid 色・Scroll Text の文字
/matrix?w=&h= /wiring?mode=linear|snake /pixelmode?mode=rgb|rgbw|rgbcw|w|wwcw縦横(「適用」と同じ)・配線・ch 構成
/target?ip=&universe=送り先(送信中ならその場で切り替え)。255 で終わる宛先は allow_broadcast=1 が無いと断る。--local-only はループバックだけ
/start /stop送信開始(Art-Net)・停止(全ユニバースへ 0 を送ってから)
/record?on=0|1 /ai_output?on=0|1録画・ai_dmx への書き出し

ArtNetMatrixMonitor

パス内容
GET / GET /status窓口の一覧・今の状態(受信中か・Bind IP・Universe・縦横・配線・Pixel Mode・受けているユニバース・1 秒のパケット数)
/start /stop受信開始(Art-Net)・停止
/bind?ip= /universe?n=受ける IP(受信中なら受け直す)・先頭のユニバース
/matrix?w=&h= /wiring?mode= /pixelmode?mode= /values?on=0|1縦横・配線・ch 構成・セルに値を表示

USB(Enttec Pro / Serial)への切り替え・受信は、どちらの窓口からもできません(画面で人が行う)。/・/status・/effects 以外は POST です。curl では本文が空でも -d "" を付けます。失敗は {"ok":false,"error":"…"}、成功は {"ok":true,"did":"…","status":{…}}。

curl -s http://127.0.0.1:55740/status
curl -s -d "" "http://127.0.0.1:55750/start"
curl -s -d "" "http://127.0.0.1:55740/target?ip=127.0.0.1&universe=0"
curl -s -d "" "http://127.0.0.1:55740/effect?name=Rainbow"
curl -s -d "" "http://127.0.0.1:55740/start"
curl -s -d "" "http://127.0.0.1:55740/record?on=1"

状態ファイル

両方を読めば、AI は「送った絵」と「受けた絵」を突き合わせられます。

AI への頼み方の例

止まっているときや再ビルドは、AI が tools/restart_app.ps1 -AppName JinxLite で強制停止 → ビルド → 起動できます(開発担当の作業です)。

JinxLite 2026-10-17 / スタッフ限定。図と動画の画面は、照明・USB 機器を使わず、Art-Net を 127.0.0.1 の中だけで送受信して撮った画面です(図は動画から切り出したもの)。概要は同じフォルダの OVERVIEW.md、詳しい設定は MANUAL.md・取扱説明書_JinxLite.html。