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VC-1DMX サウンド入力パターン入力演出概要

更新日: 2025-10-22

本書は VC-1 のサウンド連動パターン(vc1_dmx_sound_input_1vc1_dmx_sound_input_8)について、狙い・実装内容・調整ポイントを整理したドキュメントです。季節演出ショートカット(Sh+Ct+W+1..8)と同じカラーパレットラインナップを DMX で即時再現することを目的にしています。シーン割り当てやパラメータ調整時のリファレンスとしてご利用ください。

1. 共通ユーティリティ

各パターンで共通して利用するヘルパー・データセットを整備しました。コードの一貫性と再利用性を高めることが目的です。

ヘルパー役割
clear_new_values()newValues[] をゼロ初期化し、残像やノイズを排除します。
clamp_u8()中間演算結果を DMX 表現範囲 (0-255) に収めます。
set_group_rgb_range(start, end, r, g, b)G1SG5S の範囲を RGB トリプレット単位で一括設定します。
apply_peak_hold(current, input, decay)入力量のピークを保持し、余韻のある減衰を作ります。
lerp_u8(from, to, t)8bit 線形補間で、パレットのクロスフェードを滑らかにします。
scale_color(color, level)(既存パターンとの互換性目的) 基準色の強度を安全にスケールします。
load_season_rgb_palette(preset, left, right)season_palettes から指定プリセットの KG1/KG2 色を読み出し、右側(KG3)を編集値優先・未設定時は左色でフォールバックします。
apply_palette_component(color, base, accent)季節色にベース光とアクセント光をブレンドし、255 以内で加算します。
render_season_band(...)季節パレットをスキャンしながらグループ帯へ出力します。オフセットと反転に対応。
render_season_band_gradient(...)減衰/増幅しながら季節パレットを展開します。波形や傾斜表現に利用。

2. 利用するオーディオ解析バンド

全パターンは共有バッファ Rx3B[] から周波数別の音量データを取得します。主に利用したインデックスは以下の通りです(詳細は各関数のコメント参照)。

インデックス説明
201-205低域〜下位中域 (20-400 Hz) — ベース・キックを主に担当
206-210中低域〜プレゼンス帯域 (400 Hz - 2 kHz) — ボーカル・スネア等の存在感
211-215上位中域〜ハイエンド (2 kHz - 20 kHz) — シンバル、スパークル強調
217-219RGB アクセント用解析値(彩度・左右を補助する用途)
220-221ホワイトウォッシュ、ストロボ駆動、回転スピード制御

周波数帯の組み合わせを変えることで、楽曲の要素(ベース/ボーカル/ハイハット等)をテーマごとに引き出しています。

3. パターン別の狙いと構成

音楽調光の基本原則

vc1_dmx_sound_input_1 – Misty Blossom (春の霧)
コンセプト: 桜色の柔らかな広がりを、スパークル入力でゆるやかに旋回させるパステルウォッシュ。
グループ構成:
  • プール (G1): 淡いミストとスパークル保持で常時光
  • ジャグジー (G2): ミスト+中域で柔らかく呼吸
  • カラキネ (G3): 高域+スパークルで明るいアクセント
  • ビーム (G4/G5): 春霞のようなホワイトハロー
使いどころ: イントロや緩やかなパートで空間をやさしく包むシーン。
vc1_dmx_sound_input_2 – Warm Celebration (新春の華やぎ)
コンセプト: 朱と金を中心にした正月演出。打楽器でゴールドが弾け、ハイライトがストロボ化。
グループ構成:
  • プール (G1): 温かいゴールドベース
  • ジャグジー (G2): リムライト用の暖色アクセント
  • カラキネ (G3): リップルチェイスで賑やかに動作
  • ビーム (G4/G5): ストロボ/ウォッシュで煌びやかにまとめます
使いどころ: アップテンポな祝祭感、年始ムード、景気づけの演出。
vc1_dmx_sound_input_3 – Pastel Bloom (早春の芽吹き)
コンセプト: パステル 8 色をゆっくりクロスフェードし、スパークルで光の粒を保持。
グループ構成:
  • 全帯域で季節パレットを順次ブレンドし、やわらかな色替えを表現
  • カラキネは位置ごとにブーストを付与し、奥行きを演出
  • ビームは淡いホワイトで余韻を追加
使いどころ: サビ前のビルドアップや、情緒ある展開に合わせた色替え。
vc1_dmx_sound_input_4 – Emerald Garden (初夏の風)
コンセプト: 初夏のグリーンをベースに、強いヒットで波の向きを反転させる有機的なアニメーション。
グループ構成:
  • プール/ジャグジー (G1/G2): 波形グラデーションで揺らぎを表現
  • カラキネ (G3): ピーク位置に沿ったクレスト強調と色替え
  • ビーム (G4/G5): 朝露のようなミストホワイト
使いどころ: ミドルテンポの曲で、リズムに合わせて自然な呼吸感を出したい場面。
vc1_dmx_sound_input_5 – Summer Festival (盛夏の熱気)
コンセプト: 鮮やかな原色を高速チェイスで展開し、ハイライトでストロボが走る夏祭りパターン。
グループ構成:
  • プール (G1) とジャグジー (G2): エネルギッシュに彩りを刻む
  • カラキネ (G3): 前後反転させたチェイスで立体感を演出
  • ビーム (G4/G5): ハイライト時に白く飛ばし、熱量を演出
使いどころ: EDM や激しいドラムで盛り上げたいタイミング。
vc1_dmx_sound_input_6 – Autumn Harvest (初秋の実り)
コンセプト: アンバー系のゆるやかな流れ。低域を保持して燻る残光を作り、上層は徐々にフェード。
グループ構成:
  • プール (G1): 緩やかなアンバーグラデーション
  • ジャグジー (G2): ミッドレンジで温かい支え
  • カラキネ (G3): ドリフトするパターンで秋風のゆらぎを再現
  • ビーム (G4/G5): 煙のようなホワイトベール
使いどころ: スローテンポや余韻重視のパートに最適。
vc1_dmx_sound_input_7 – Halloween (ミステリアスナイト)
コンセプト: 橙・紫のフリッカーフレームに、漆黒の影とストロボを混ぜたスプーキーモード。
グループ構成:
  • プール (G1): 脈打つフレームカラー
  • ジャグジー (G2): 反転チェイスで陰影を強調
  • カラキネ (G3): 追いかける謎光をブレンド
  • ビーム (G4/G5): 霧のようなホワイトフォグで包みます
使いどころ: ハロウィン定番のシーンやダークで激しい楽曲。
vc1_dmx_sound_input_8 – Christmas (静かな雪夜)
コンセプト: クリスマスカラーのローテーションにホワイトの煌めきを重ね、雪の粒を散りばめる演出。
グループ構成:
  • プール/ジャグジー (G1/G2): 赤・緑・金を反転ローテーション
  • カラキネ (G3): 周期的にハイライトを走らせ、ツリーのライト感を演出
  • ビーム (G4/G5): 雪景色を想起させるホワイトウォッシュ
使いどころ: クリスマスシーズンや落ち着いたライトショー。

4. 導入時のチェックリスト

  1. シーン割り当て: test_pattern_by_code() で 0xD1〜0xD8 等、季節演出に合わせたマッピングを設定してください。既存シーンを置き換える場合は段階的な切り替えがおすすめです。
  2. 速度パラメータ n: フレームカウンタ由来の n を各パターンが利用します。テンポ感に合わせて呼び出し間隔を調整してください。
  3. 音量ゲイン: data_kake() の乗数は現環境のオーディオレベル想定に合わせています。必要に応じてゲイン係数を調整してください。
  4. 器具パッチ: G1SG5S の区切りが実機 DMX 配線と一致していることを再確認。相違がある場合はヘルパーの範囲指定を合わせてください。
  5. 実機テスト: 実音源を流してピーク保持やストロボ挙動が想定どおりか確認し、減衰値・オフセットを微調整します。

5. 制作メモ

6. 今後のアクション