更新: 2026-08-31 20:08
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LightJockey 互換ソフト タイムコード同期 検証報告

2026年7月28日 実施 | カテゴリ: 照明制御・組み込みシステム

📋 目次

この報告の要点

1. 何を確かめたかったのか

従来、DMX の出力を見ているだけでは「いま何秒目を再生しているか」は分かりませんでした。それでは、自作の再生ソフトが LightJockey と同じ速度で動いているかどうかを確かめる手立てがありません。

そこで、再生時刻そのものを信号に埋め込んだ特殊な試験データを作り、LightJockey と自作ソフトの両方に同時に再生させて、出てくる信号を 1 バイト単位で突き合わせる方法を用意しました。

2. 試験の方法(概要)

60 秒間のシーンを 120 コマ用意し、経過時間を「数値」「光の帯」「色」という 3 つの方法で同時に信号へ埋め込みました。数字を読まなくても、色や光の並びを左右の画面で見比べるだけでズレが分かる仕組みです。

3. 結果

測定項目結果
試験データが LightJockey 上で問題なく再生できるか○ 正常に再生(想定どおりのコマ数・再生速度で表示)
出力される信号の一致率505〜510 / 512 ch(99% 前後)が完全一致。残りはなめらかに変化する部分に限られていました
時刻のズレ(60 秒・ループの継ぎ目を含む)0 ミリ秒(すべての計測時点で)
自走モード 60 秒間の計測: Δt = 0 ミリ秒
最初の一致を取ったあとは自作ソフト自身の時計だけで走らせ、60 秒後・ループをまたいだ後も LightJockey 側の再生位置とぴったり一致しました。今回の計測単位(0.5 秒刻み)の範囲では、ズレは検出されませんでした。

3-1. 60 秒間の実測(15 秒おき)

経過LightJockey 側自作ソフト側ズレ信号の一致
0 秒0:00.500:00.500 ms506/512
15 秒0:16.000:16.000 ms507/512
30 秒0:31.000:31.000 ms505/512
45 秒0:46.500:46.500 ms507/512
60 秒0:00.500:00.500 ms507/512 ← ループを跨いでも 0 ms

3-2. 検証動画

左右 2 面を並べて実際に同時再生させた様子です。色時計・秒バーが左右でぴったり揃っているのが確認できます。

LightJockey タイムコード同期 検証動画 ▶
LightJockey タイムコード同期 検証動画

3-3. 実データでの確認例

試験データだけでなく、実際にお預かりしている本番データでも同じ手法で確認しました。狙いどおりの色・タイミングで最後まで通しで再生できることを確認しています。お客様の実データのため、具体的な内容(現場名・データの中身)は伏せています。

実データでの再生確認 ▶
実データでの再生確認(詳細非公開)

4. 試験を通じて見つかったこと

試験を進める中で、実際に突き合わせてみて初めて分かる点が 2 つ見つかり、その場で修正しました。いずれも、実機と突き合わせるという試験方法そのものが効果を発揮した結果です。

1. ファイル形式の仕様書に、実測でしか埋まらない項目が 1 つ残っていました。
これまでの解析では確定できなかった項目があり、今回実機に読み込ませて確認したことで正しい値が判明し、仕様書を修正しました。
2. 「瞬時に切り替える部分」と「なめらかに変化する部分」を、再生側で区別できていない不具合が見つかりました。
通常の番組データでは表面化しない組み合わせでしたが、今回の試験データで再現し、その場で修正しました。以後の回帰テストにも組み込み済みです。

5. この結果の限界(正直な但し書き)

6. 次にやること

7. 安全性について