PIPO タッチパネル再生機 取扱説明 — Linux と Windows の 2 重起動

2026-10-07(2026-10-09 更新・右端のフェーダー)/ 現場専用機(PIPO X8 Pro)/ 現場スタッフ・保守担当向け

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電源を入れるとタッチパネルが全画面で出る照明の再生機。ボタンを押すと、そのボタンの照明(曲・場面)が USB-DMX から出る。
中に Linux(新しい再生機 LjTouch) と Windows 10(従来の LightJockey+LJ Manager) の 2 つが入っていて、どちらも新宿のデータで自動で立ち上がる。 起動のたびに前回選んだ方で起動する。Linux は社内の USB-DMX も中国製も使える。Windows は中国製だけ(1 章)。
Linux だけで、2 種類の USB-DMX の両方が使える。
社内の ESP32 製(ENTTEC Pro 互換)と中国製(Martin 互換)のどちらも、この機体の Linux から出せる。Windows 10 は不要になる見込み(ランニング検査中・結果待ち。検査の結果を待って確定する。それまで Windows 側は残す)。
現場のパソコンが壊れても、その現場の USB-DMX が ESP32 製か中国製で生きていれば、この機体(Linux)だけで本番を続けられる。(USB-DMX がこの 2 種類の場合)

1. 機材と接続

PIPO X8 の箱
PIPO X8(タッチパネル一体型の小型 PC)
仕様ラベル
箱の仕様ラベル
項目内容
本体PIPO X8 Pro(Intel Celeron J4005・2 コア/メモリ 4GB/内蔵 64GB)
画面7 インチ・1280×800・静電容量式タッチ(5 点)。横向きで使う
電源DC 12V 2.4A(付属の AC アダプタ)
照明への出口(Linux)社内の USB-DMX(ESP32 製・ENTTEC Pro 互換)と中国製の USB-DMX(Martin 互換)のどちらも使える。中国製は本体に出口 A・B の 2 ポートがあり、いまは A・B の両方へ同じデータ(ユニバース 0=リンク 1)を出す(別のデータを出す対応は、下の「これからの予定」)。自動で見つけるのでどの USB 口でもよい
照明への出口(Windows)中国製の USB-DMX(Martin USB-DMX 互換・出力のみ)。旧 LightJockey はこちらだけに出せる
その他の口USB ×4・HDMI・LAN(RJ45)・音声出力。LAN と HDMI はつながなくても動く
キーボードふだんは不要。Windows を選ぶときと保守のときだけ USB キーボードを挿す
Linux はどちらの USB-DMX も使える。社内の ESP32 製も中国製も、挿せば光が出る。Windows(旧 LightJockey)は中国製だけ。Windows で社内の USB-DMX を挿しても光は出ない(ボタンは効いて再生は進むが、出口が無い)。両方挿したままでもよい。
複数ユニバース — 2 ユニバースまではソフトに入れた(2026-10-07 夜)。実機での確認はこれから。4 ユニバースは計画中。
開発中の PIPO とキーボード・外部モニタ
開発中の様子(左が PIPO 本体。画面の文字はぼかしてある)

つなぐ順番

  1. USB-DMX を PIPO の USB 口に挿し、DMX ケーブルを灯体側へ。
  2. (あれば)LAN ケーブル。
  3. 最後に 電源アダプタ。

Linux では、電源を入れたあとに挿しても 3 秒ほどで自動で見つける(抜き挿しからの復帰も同じ)。Windows の旧 LightJockey は起動のときにしか探さないので、中国製を先に挿してから電源を入れる(電源を入れたあとに挿したときは、電源を入れ直す)。

2. 電源を入れる・切る

  1. 電源ボタンを押す。
  2. 起動メニューが出る(文字が縦向きで見えるが正常。パネルの本来の向きのため)。5 秒待てば前回選んだ方(Linux か Windows)で起動する。切り替えるときは ↓↑ で選んで Enter(キーボードが要る)。Windows からは、デスクトップの「次は Linux で起動」でキーボードなしに Linux へ切り替えられる(4 章)。
  3. 約 1 分でタッチパネルの画面が全画面で出る。キーボードもマウスも要らない。
電源を入れた直後の画面
電源を入れた直後の画面。十数秒でこの後に起動メニューが出る
起動メニュー(自動で Ubuntu)
起動メニュー。何もしなければ数秒で自動的に Linux(Ubuntu)が起動する(いちばん下の行が残り秒数)。写真は本体を縦にして撮ったもの
起動の内訳(Linux の場合・実測 2026-10-07)時間
電源投入〜起動メニュー(機械の起動)約 16 秒
起動メニュー(待ち 5 秒を含む)約 14 秒
Linux の起動約 12 秒
タッチパネルが出るまで(合計)約 1 分

電源を切る

3. タッチパネルの使い方

タッチパネルの画面の各部
画面の各部(ボタンの文字はぼかしてある)
場所使い方
① 面のタブ押すとその面(ページ)に切り替わる。全部で 6 面。面の中の「○○ページ」ボタンでも切り替わる。トグルの入り切りは面を替えても残る
② ボタン押して離したときに働く。何も書いていない枠は押せない(面の地と同じ灰色)
③ 状態の帯左から 時刻/並べ方/ボタンの数/最後に押したボタン/再生の状態(Running=再生中・Idle=止まっている)/USB-DMX の状態(接続・未接続)/いま入っているデータの版(USB で更新したときの番号)

ボタンの種類

ボタン押すと
曲・営業の場面(色のついたボタン)その場面(キュー)や曲(キューリスト)を頭から出す
「○○ページ」別の面へ切り替える
「ショーデーター ストップ」再生を止める(光は最後の状態のまま)
「ストップ&クリア」再生を止めて、出していた光も消す
「ALL クリア」まとめて止めて消す(中身は「ストップ&クリア」と同じ動き)
「割込み … 自動」元のデータに中身が入っていないので、押しても何も起きない(元の機械でも同じ)
電源を入れた直後は、まだ光は出ていない。最初にどれかのボタンを押すと USB-DMX への出力が始まり、以後は止まっていても出し続ける(③ の帯が「接続」になる)。

6 つの面

面1
面 1(起動時に出る面)
面2
面 2
面3
面 3
面4
面 4
面5
面 5
面6
面 6

画面の写真は PIPO の表示そのものを読み取ったもの(2026-10-07)。ボタンの文字は現場の運用の文言のためぼかしてある。実機では読める。

データを更新する(USB メモリ)

ボタンの中身(ショーのデータ)は、Windows の LightJockey か LjStudio で直し、USB メモリで入れ替える。この機械の中では直さない(直した物と機械の中の物が食い違わないように)。ネットワークは要らない。

USB メモリにデータを保存する(Windows のパソコンで)

  1. USB メモリを Windows のパソコンに挿し、エクスプローラーでドライブを右クリック →「名前の変更」で、名前(ボリューム名)を LJTOUCH にする(半角英大文字)。この名前の USB だけを、PIPO はデータの更新と見なす。形式は FAT32 か exFAT(買ったままの USB メモリでよい)。
  2. 書き出しの道具でデータを保存する。いまは社内の担当が行う(Windows の PowerShell で ljtouch_usb_export.ps1 -Library <データのフォルダ> -Dest <USB のドライブ>)。道具は書き出す前に中身を検査し、問題があれば止まる。
  3. USB に LjTouchData というフォルダができる。中は「データの一覧(manifest.json・版の番号と全ファイルの大きさ・検査用の値)」と、データのフォルダ。LjTouch が読むファイルだけが入る(試したデータで 277 個・約 3.6MB)。
  4. 終わったら「安全な取り外し」をしてから抜く。

版の番号は書き出した日時(例 20261007-191953=10 月 7 日 19 時 19 分 53 秒)。同じ USB に書き出し直すと、前の LjTouchData は新しいものに置き換わる。

PIPO に入れる

  1. PIPO で再生を止める(「ショーデーター ストップ」など。③ の帯が Idle)。
  2. USB メモリを PIPO の空いている USB 口に挿す(USB-DMX と同時でもよい)。
  3. 数秒で、面の下の方に緑の帯「データを更新しました 版 …」が 30 秒出る。USB は読むだけで、挿したままでも抜いてもよい。
  4. ③ の帯の右の「データ 版番号」が、書き出した番号に変わったことを確かめる(帯が消えたあとも、いつでも見られる)。
データを更新しましたの緑の帯
更新できたとき(緑の帯・30 秒)
更新できませんの赤い帯
更新できなかったとき(赤い帯・中身は何も変わらない)
状態の帯のデータの版
③ の帯の右側。「データ」の後ろが、いま入っているデータの版(縦置きでは画面の右端に縦に出る)

画面は PIPO の表示そのもの(画面のメモリ)を読み取ったもの(2026-10-07 19:39)。本物の USB メモリで、挿してから更新が終わるまで約 3 秒だった。

ショーのデータをそっくり入れ替えるときの注意

4. 右端のフェーダー(DMX In・2 段 16 本)

画面の幅が 1600 ドット以上の機体(ノート PC など)では、ボタン面の右にフェーダーが 2 段で出ます。PIPO の画面は幅が足りないので出ません。指でなぞる・キーボードで動かす・下の「PUSH」を押す、のどれでも操作できます。

LjTouch の画面。左にボタン、右に 2 段 16 本のフェーダー
フェーダー優先「入」のとき。上の段(色・速さ)も効いている。Mov Front の色は青、Mov Left の色は琥珀、LED-W の色は白に近い色

下の段(いつも効く)

フェーダー働き
Master全体の明るさ
Mov Front・Mov Back・Mov Left・Mov Rightムービングの組ごとの明るさ(前・奥・左・右)
Spotスポット 16 台の明るさ
LED-W・LED 周LED の壁・周りの LED の明るさ

上の段(フェーダー優先が「入」のときだけ効く)

上の帯の右の「フェーダー優先」を押して「入」(赤)にすると効きます。「切」のときは薄く表示され、何もしません。

フェーダー優先「切」のとき。上の段が薄い
フェーダー優先「切」のとき。上の段は薄く表示され、効かない。下の段はいつも効く
フェーダー働き
MV・Spot 速さムービングとスポットの演出が流れる速さ
Mov Front 色〜Mov Right 色ムービングの組ごとの色
LED 速さLED の演出が流れる速さ
LED-W 色・LED 周 色LED の色
フェーダーの拡大。上の段に速さと色、下の段に Master と組の明るさ
フェーダーの拡大。枠で囲まれているのがキーボードで選んでいるフェーダー(Mov Back)

PUSH ボタン(どのフェーダーの下にもある)

キーボードで動かす

キー動き
Tab / →次のフェーダーを選ぶ
Shift+Tab / ←前のフェーダーを選ぶ
Alt+Tab同じ列の上の段・下の段を行き来する
↑ / ↓2% ずつ(押し続けると続けて動く)
PageUp / PageDown10% ずつ
Home / End一番上 / 一番下
Space選んでいるフェーダーの PUSH と同じ
Esc選ぶのをやめる

覚えていること・いないこと

保守担当向け: 上の段の割り当て(どの番号のフェーダーが、どの組の色・速さか)は、データの中のファイル LjStudio.dmxin.json に書いてあります。USB メモリでデータを入れ替えると、割り当ても一緒に替わります。下の段の割り当ては LightJockey と同じ DmxIn.Cfg です。

5. Windows(旧 LightJockey)を使うとき

Windows 10 には、従来の LightJockey(旧 LJ 2.7)と LJ Manager が入っていて、新宿のデータで自動で立ち上がる。DMX は中国製の USB-DMX(Martin 互換)から出る。

  1. 中国製の USB-DMX を挿しておく(社内の USB-DMX では出ない)。
  2. 前回 Linux で使っていたときは、起動メニュー(縦向きの文字)が出ている 5 秒のうちに ↓ で「Windows」を選んで Enter(USB キーボードが要る)。前回も Windows なら何もしなくてよい。
  3. Windows が自動でログイン(lj だけ)→ LightJockey が新宿のデータで起動 → LJ Manager が起動し、タッチパネルの 1 面目が画面いっぱいに出る。電源を入れてから 2 分前後かかる。
  4. タッチパネルのボタンを押すと、旧 LightJockey が照明を出す。
  5. 終わったら Windows のメニューから「シャットダウン」。次に電源を入れると、また Windows で起動する。
起動メニューで Windows を選んだところ
起動メニューで ↓ キーを押して「Windows」を選んだところ(写真は見やすいように向きを変えてある。実機では文字が縦向きに見える)
Windows の旧 LightJockey のタッチパネル
Windows で自動で出た LJ Manager のタッチパネル(1 面目・画面いっぱい 1280×800・2026-10-07)

6. 困ったとき

こんなときこうする
光が出ない① 今の OS に合った USB-DMX か(Linux=社内の USB-DMX でも中国製でもよい、Windows=中国製だけ)。② どれかのボタンを押したか(電源を入れた直後は出ない)。③ Linux なら ③ の帯が「接続」か(中国製は「Martin 接続」と出る)。出ていなければ USB-DMX を挿し直して 3 秒ほど待つ。それでも出なければ電源を入れ直し、ボタンをもう一度。④ DMX ケーブルと灯体のアドレス
タッチパネルが出ず、黒い画面に文字だけLinux の画面に戻っている。キーボードで ljtouch と打って Enter、または電源を入れ直す
起動に 1 分以上かかる・Start PXE over IPv4 と出て止まるネットワークからの起動を待っている(下の写真)。BIOS で止めてあるが、出たら LAN ケーブルを抜いて電源を入れ直す
思った方(Linux/Windows)で起動しない前回選んだ方で起動する決まり。起動メニューで選び直す(次からはそちらで起動)。起動メニュー自体が出ないときは BIOS の起動順が変わった——保守担当へ(6 章)
Windows でタッチパネルがなかなか出ないLightJockey → LJ Manager → タッチパネルの順に出るので、電源を入れてから 2 分前後かかる。待つ
画面がちらつく長時間の高負荷で熱くなると出ることがあった。通気をよくする(背面・側面をふさがない)
画面の時刻が 9 時間ずれる2026-10-07 に直した(時間帯の設定が世界時のままだった)
画面の左下で黒い □ が点滅する2026-10-07 に直した(裏の文字画面のカーソルが透けていた)
PXE 待ちの画面
ネットワークからの起動を待っている画面(この状態で止まったら LAN を抜く)
デバイスの使用の画面
Windows の「デバイスの使用」——この機械では選んでも効かない

7. 保守担当向けメモ

BIOS の Boot の画面
BIOS の起動順の画面(2026-10-06・調査中の状態)

まだ確かめていないこと

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