手順:マトリクス LED を敷いて確かめる
マトリクス LED とは
LED テープや LED ウォールのように、画素(1 画素 = R/G/B の 3ch など)をDMX に敷き詰めたものです。器具 1 台は 32ch までなので、1 台 = 数画素ぶんの器具にして、必要な台数をリンクへ順に詰めてパッチします。
RGB (3ch/画素) 1 台 10 画素・30ch 68 台で 680 画素・2,040ch RGBW (4ch/画素) 1 台 8 画素・32ch 64 台で 512 画素・2,048ch(ぴったり) RGBWW (5ch/画素) 1 台 6 画素・30ch 68 台で 408 画素・2,040ch
★DMX は 1 リンク 512ch × 4 リンク = 2,048ch が上限です。表の台数はその上限いっぱいに敷いたときの数です(RGB と RGBWW は 8ch 余ります)。
★器具の台数にも上限があります——1 ライブラリ 100 台までです。
この先は、パッチする → まとまったボタンを触る → 光を見る、の順に説明します。
★実機の Martin LightJockey 2.7 にこの機能はありません。LjStudio だけの仕組みです。
① 器具を敷く場所を見つける(Fixture Configuration)
Setup の Fixture Configuration を開くと、下段左に「Available Profiles」というメーカー別の一覧があります。★「Matrix LED (LjStudio)」はこの一覧のいちばん下、実在する全メーカー(50 社以上)の後ろに付け足してあります。スクロールバーで最後まで送ってください。見つけたら枝を開くと、RGB / RGBW / RGBWW の 3 つの葉が並びます。
② 形式を選び、葉を開いて X×Y を決める
葉(RGB / RGBW / RGBWW のどれか)を選ぶと、X×Y を決める小窓が出ます。開き方(=葉を選んで実行する操作)は 3 通りあり、どれでも同じ小窓が出ます。
ダブルクリック 葉を選んで Enter キー 右クリック →「このライブラリへ … で敷き直す…」
小窓では X(列数)と Y(段数)をスピナーで動かせます。動かすたびに、その下の集計が即座に書き換わります。
1 行目 N 台 × M px = 総画素 / 総ch(③の警告と同じ、上書きされる範囲の実数)
2 行目 X×Y = セル数、そして 3 つの状態のどれか
ぴったり/余り M px(枠外=予備)/空きセル N
★この X×Y は「見せ方の折り返し」の設定で、あとから何度でも変えられます(この画面で変えます。★メイン画面のまとめボタンでは変えられません)。数を確かめてから[適用]を押します。
③ 確認ダイアログで書き換わるもの
[適用]の前に、窓の上部に警告の 1 行があります。「Matrix LED(形式)で敷き直します。いまの N 台のパッチと UserFixtureDef は上書きされます(Sequences / Cues は触りません)」。
★★中身のあるライブラリで実行しないでください。読んで字のとおり、いま入っている器具のパッチが全部この形式に入れ替わります。試すときは、空のライブラリか、そのために作ったライブラリを使ってください。
★2026-10-01 から、壁(マトリクス LED)以外の器具(ムービング等)が 1 台でも入っているライブラリでは、敷き直しをお断りします(通すとその器具が全部消えるため。「いま N 台あります」と出て、何も書き換えません)。壁だけのライブラリか、空のライブラリで行います。
★書き換わるのは Config.dat と UserFixtureDef だけです。Sequence / Cue / Cuelist はここでは触りません(下の「画素形式を変えると」を参照)。やめたいときは[やめる]で、パッチは 1 バイトも変わりません。
④ パッチ画面での見え方(数を数える)
適用すると、Fixture Configuration の一覧に同じ器具が台数ぶん並びます。器具の名前は「U1 1-30」= リンク 1 の 1〜30ch という意味で付けてあります。画面下の「N Fixtures configured / M DMX Addresses Used」で数が合っているかを確かめてください(RGB なら 68 台・2040)。
⑤ メイン画面では「まとめボタン 1 枚」になります
同じ座標に重ねた器具は、アイコンを台数ぶん並べる代わりに 1 つのボタンへまとまります。マトリクス LED(画素名の器具)のまとめボタンには、格子の絵と説明(何列×何段・画素数・ch 数)が付きます。
クリック(絵や余白の部分) 全台を選ぶ(器具パネルでまとめて触れます) ドラッグ 全台まとめて移動(バラけません)
★形や画素形式を変える操作は、このボタンにはありません(以前あった X▲▼×Y▲▼・形式コンボ・[適]は2026-10-01 に外しました)。パッチ全体に関わる操作で、ここで押すと他の器具まで書き直す危険があったためです。変えるときは Setup > Fixture Configuration の「Matrix LED (LjStudio)」(上の②③)で行います。そこには上書きされる範囲の警告があります。
★X × Y は「見え方」だけの設定で、パッチ(Config.dat)は変わりません。
★ボタンの格子の虹色は「画素の通し順」を示す絵で、いま出ている光ではありません。いま出ている光を見るのは⑥の Matrix Monitor です。
★壁の模様を Cue へ割り当てる操作は、この画面にはありません(以前あった「Q」の行は2026-10-01 に外しました)。割り当ては `LjStudio.matrixEffect.json` に書きます——次の手順「Cue に光の動きを割り当てる」を見てください。
★画素形式を変えると、演出は作り直しです
Fixture Configuration の「Matrix LED (LjStudio)」で形式を変えると、パッチ(Config.dat)と器具プロファイルを書き直します。
★Sequence / Cue / Cuelist はわざと書き換えません——ch の並びが変わるので、前の形式で作った値の意味はずれます。壊れたのではなく、作り直す領分です。
⑥ いま出ている光を面で見る(Matrix Monitor)
Matrix Monitor(独自の別窓)が、器具の形を描かずに画素だけを面として出します。Visualizer(3D)は器具 1 台を 1 つの器具の形で描くため、台数を並べてもマトリクスの絵としては読めません。面で見るならこちらです。
★開き方は 3 通りあります。
メニュー LjStudio(Z) → 画面を開く → マトリクス LED モニター(2D) 自動 前回開いていれば、次の起動やライブラリ切替で開き直します AI コマンド open matrix(面の番号も指定できます: open matrix 2)
★窓の枚数は「いまのライブラリの面数」で決まります。壁が 4 面に分かれたライブラリなら 4 枚(面ごとに 1 枚)、1 面なら 1 枚です。面の数はアイコンの束(同じ位置に重ねた器具)で数えるので、別の面数のライブラリへ切り替えると、枚数もそのライブラリに合わせて開き直されます。
詰まりやすい所
ダブルクリックで小窓が出ない
②の 3 通りのうち、いちばん確実なのは右クリックの
「このライブラリへ…で敷き直す…」です。ダブルクリックは環境によって
1 回目が「選ぶだけ」で終わることがあります。葉を選んで Enter でも開きます。
「余り」と「空きセル」の違い
余り: X×Y が総画素より少ない状態。あぶれた画素はどこにも表示されません
(パッチは残っているので無駄になるだけで、壊れはしません)。
空きセル: X×Y が総画素より多い状態。その分の枠は絵の上で何も光りません
(そこに対応する画素が無いためです)。
★どちらも「ぴったり」以外は事故ではなく、折り返し方の選び方の話です。
X×Y を変えても器具が増減しない
正常です。X×Y は「表示の折り返し」だけの設定で、Config.dat(パッチ)は
変わりません。器具の台数を変えたいときは②からやり直してください
(=画素形式を選び直す=パッチの再作成)。