機能が増えても、現場のノートPCで重くならないか。3D の Visualizer を 3 面開き、演出を約 5 分流しながら、CPU・GPU・速さの変化をそのまま記録した実測です。
LjStudio は機能が増え続けています。そのたびに「ノートPCで動かすと重くならないか」という心配が出ます。そこで、いちばん負荷が大きくなりやすい使い方をわざと選んで、実際に測りました。
「重い」「軽い」を印象で言わず、数字と映像の両方で残すのが目的です。この動画と数字を、ノートPCで使うときの目安にしてください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| パソコン | ノートPC(Intel Core i7-8665U・4 コア 8 スレッド・内蔵 GPU の Intel UHD 620・メモリ 16GB)。ディスプレイ 2 面(サブ側に Visualizer を表示) |
| LjStudio | 2026-10-04 版(Visualizer をマルチ起動できる版) |
| 演出 | デモ用ライブラリ MaxShow40(器具 40 台)。音声つきで約 5 分 |
| Visualizer | 3 面(それぞれ別の視点) |
| 録画 | サブディスプレイを全画面で録画(映像 h264・音声 AAC)。録画ソフト自体の負荷もそのまま含む |
| 記録 | 3 秒ごとに、LjStudio の CPU、機体全体の CPU、CPU の速さ、内蔵 GPU の 3D 使用率を記録 |
| 区間 | LjStudio の CPU | 録画ソフトの CPU | CPU の速さ(基準比) | GPU 3D(機体全体) | GPU 3D(LjStudio) |
|---|---|---|---|---|---|
| 録画前(静止・約 20 秒) | 20.9% | — | 141% | 30.8% | 25.4% |
| 演出再生+録画(約 5 分) | 22.5% | 19.1% | 111% | 72.7%(最大 82.5%) | 39.1% |
| 録画後(約 30 秒) | 20.8% | 5.7%(仕上げ中) | 113% | 63.3% | 59.9% |
CPU は「全コアを 100% とした割合」です。1 コアを使い切ると、この 8 スレッドの機体では約 12.5% になります。
上: LjStudio の CPU / 中: 内蔵 GPU の 3D 使用率(橙=機体全体、水色=LjStudio)/ 下: CPU の速さ(基準の速さを 100%)。濃い帯が「演出再生+録画」の区間です。
静止しているときの約 21% が、演出再生中は約 22.5% になっただけです。重さの正体は、演出の計算よりもVisualizer 3 面の 3D 描画そのものです。静止していても約 2 割(1.5 コア分ほど)を使います。
演出再生中、内蔵 GPU の 3D 使用率は機体全体で平均 72.7%、最大 82.5% に達しました。LjStudio 分は約 4 割で、残りは録画や画面の合成などです(この内訳までは測っていません)。内蔵 GPU は余裕が少なく、これ以上 Visualizer を増やす、画面を大きくする、といった使い方は GPU が先に詰まります。
録画ソフトは、全体の CPU の約 19%(約 1.5 コア分)を使いました。録画をしながら測った数字には、この負荷が含まれます。「LjStudio だけの負荷」を知りたいときは、上の表の「録画前」の値(LjStudio の CPU 約 21%)が近い値です。
CPU の速さは、録画前は基準の約 141%(ターボで速い)でしたが、演出と録画が重なると約 111% に落ち、終盤には基準(100%)を割る瞬間もありました(グラフの下段)。映像の終盤では、タスクマネージャーの表示が基準速度 2.11GHz を下回る 1.96GHz になっています。短い試しでは見えない、5 分続けて初めて見える変化です。
読むときの注意
入れたもの: 最小化・非表示の Visualizer は 3D の更新を止めます。別の測定(16 コアの開発機・Visualizer 4 面のうち 3 面を最小化・静止)では、CPU が 7.4% から 5.2% に下がりました。
測って効かなかったので入れなかったもの: 「触っていない窓の更新間隔を広げる」「同じ値のときの再計算を省く」は、CPU がほとんど下がりませんでした(UI の処理が詰まっている間は、1 回を軽くしても回数が増えるだけのため)。
次に取り組むこと: 複数窓のときの描画回数の上限、3D 更新そのものの軽量化。どれも測りながら進めます。LjStudio は、これからも省エネを意識して作り、定期的にこの種の実測で見直します。