更新: 2026-08-31 19:54

Art-Net 4ポートノードでフェーダ卓連携

限定公開ページ / 企画段階 / 2026-08-26
市販の Art-Net ノード(4ポート・PoE給電)を経由して、DMX フェーダ卓から後継アプリの再生を直接操作できるようにする構想です。
用途は2つ — フェーダ4本でRGBW器具の色を直結操作と、マスターフェーダで全体・グループ別の明るさをまとめて操作。元祖LJに同等機能があることを実測で確認済みで、ゼロからの新規開発ではありません。
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なぜやるのか

照明卓の操作はキーボードやマウスだけでなく、物理フェーダの手触りで微調整したい場面があります。特にRGBW器具の色作りや、本番中の全体調光は、数値入力よりフェーダを指で動かす方が速く正確です。市販のDMXフェーダ卓とArt-Netノードを組み合わせれば、後継アプリの外から手元のフェーダで直接操作できるようになります。

元祖LJですでに実績のある機能

この操作方法は思いつきではなく、元祖LightJockeyが実際に持っている機能です。DMX入力の各チャンネルに「マスター」「グループ1〜8」といった機能を割り当てる設定と、その入力値を出力にどう適用するか(そのまま使う/現在値との大きい方を採用する/反転する、など)を決める設定が実装されており、コードと実データの両方で機能していることを確認済みです。後継アプリは、この実績のある機能を移植する形になります。

RGBWカラー
フェーダ
「DMX入力のchを器具の出力chへ直結する」設定で実現。そのまま使う/現在値との大きい方を採用/入力が0でなければ使う、の3モードと、反転・上下限の指定を持つ。
その他器具の
マスター
DMX入力のchに機能を割り当てる設定で実現。グランドマスター1系統とグループ別マスター8系統を持つ。

元祖LJが持つ機能は全149種類。今回必要な9件(グランドマスター+グループ1〜8)は、コードとして確定できている14件に含まれていました。

後継アプリの現在地(棚卸し)

何がすでにあって、何がまだ無いかを確定させました。

Art-Net 送信実装済み 後継アプリからフェーダ卓・モニター類へ、すでにデータを送り出せています
Art-Net 受信実装済み ただし現状は出力モニター表示専用。受信した値を再生に反映する経路は無い
設定ファイルの読み込み実装済み 入力チャンネルの機能割り当て・出力への適用ルールとも、元祖LJの設定ファイルをそのまま読み込める
受信値を出力へ適用する層未実装 ここが今回の新規開発の中心
マスター調光の段未実装 現状、後継アプリの再生には「全体」「グループ」という概念自体が無い

設定ファイルは読み込むだけで書き換えません。「元データが100%同じ状態で再生される」という最優先方針と合致する形です。

作業計画(3工程・順序に意味があります)

未着手
① 受信の入切とユニバース指定

すでにある受信の仕組みを、モニター専用から使える状態に配線するだけ。既存部品の組み替えなので2時間以内で通る見込みです。

未着手
② 受信値を出力へ適用するルールを実装

設定ファイルが定義するルール(そのまま使う・現在値との大きい方・0でなければ使う・反転・上下限)を、受信値に対して実際に計算する層を作ります。ここが通ればRGBWのカラーフェーダが動きます。見込みは4〜6時間。

未着手
③ マスター調光の段を新設

再生の仕組みに「全体」「グループ別」という概念そのものが無いため、新しい層として作ります。ここが通ればマスターフェーダが効くようになります。新しい層+テストを含めて12〜16時間の見込み。

①で受信を有効化 → ②でルールを適用 → ③でマスターを重ねる、の順で進めます。逆順にすると②③の動作確認ができません。

ハード側の構成(検討中)

ノードの4ポートを3出力+1入力に割り、フェーダ卓からのDMXをArt-Netに載せてPCへ返します。PCはそれを受けて照明信号を作り、同じノードへ送り返す。信号はノードとPCの間を一周します。

DMX フェーダ卓 512 ch 出力 系統1 ムービング 系統2 LEDパネル 系統3 カラーライト 4ポートArt-Netノード Port D — DMX In Universe 4 Port A — DMX Out Universe 1 Port B — DMX Out Universe 2 Port C — DMX Out Universe 3 PC — 後継アプリ ① Art-Net 受信 Universe 4 を読む 実装済み ② 適用ルールを反映 Global Patchの設定 未実装 ③ マスター調光段 DMX入力の機能割当 未実装 ④ Art-Net 送信 Universe 1〜3 を出す 実装済み DMX 512 オス–オス変換 Art-Net Uni 4 Art-Net Universe 1–3 DMX 512
経路はハード側で閉じています。止まっているのはPCの中の2段だけです。破線の枠が未実装の段。①と④はすでに動いているので、フェーダの値はPCまで届き、照明信号も出ていきます。しかし②と③が無いため、届いた値が出ていく信号に反映されません。

ポート割り当て

Port ADMX Out / Universe 1 — 灯具系統1(ムービング等)
Port BDMX Out / Universe 2 — 灯具系統2(LEDパネル・調光等)
Port CDMX Out / Universe 3 — 灯具系統3(カラーライト等)
Port DDMX In / Universe 4 — フェーダ卓のDMXをArt-NetでPCへ返す

物理接続とノード設定

★発注前の確認事項: 候補にしているノードは商品説明に出力の記載しかなく、入力対応が明記されていません。同じ見た目の製品でも「入出力を自由に切り替えられる機種」と「出力専用の機種」が市場に混在しているため、出品者へ確認を取ってから発注します。出力専用だった場合でも4出力ノードとしては使えますが、この構想は成立しません。ハード構成全体がこの1点にかかっています。

正直に書いておきます

  • この構想はまだ企画段階で、コードの実装はこれからです。今回のセッションでは調査と計画のみを行い、実装には着手していません。
  • ③のマスター調光は、後継アプリの中でも共有して使っている仕組みに手を入れる可能性があります。Art-Netの送信は再生の仕組みの内部で行われており、その仕組みは後継アプリと既存のLjRunデモが共有しています。マスター調光段を素直に入れるとこの共有部分に手が入ります。触らずに独立した層として切り離すこともできますが、その場合はArt-Netの送出側を切り離した層へ引き取る形になり、構成が二重になります。③の着手前に、どちらの方針で進めるかを確認します。
  • ノードの入出力切替対応は未確認です。上記のとおり発注前に出品者へ確認します。
  • 元祖LJの実機側でこの方式のDMX入力を受けられるかは、別途未確認です。実機のハードウェア設定は特定の純正インターフェースを想定していると見られ、汎用Art-Netノード経由で実機側が入力を受けられるかは分かっていません。ただしこの構想は後継アプリ側の対応なので、上記の未確認事項がこの構想自体の前提には影響しません。
  • 別途まとめた資料に「完全に実現可能」「4ポートの入出力を自由に切り替えられる」という記述がありますが、これらはまだ検証できていません。前者は②③がまだ無いため現時点では成立せず、後者は商品ページ側に根拠がありません。この構想を引き継ぐ方は、その記述を鵜呑みにしないようお願いします。

確かめ方の方針

まだ決まっていないこと(ご意見をいただきたい点)

ご意見・ご要望はフォームからお寄せください。件名に「LightJockey」と入れていただけると助かります。

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