← トップページへ戻るシステム制御(照明制御)
SINCE 2008 ・ 出荷台数 200台以上

EyeTrack(アイトラック・システム)

4台以上の複数のムービングライトを 1つのジョイスティック でシンプルに集中制御し、多方向からフォローすることで人員の省力化と、ステージのようなフォロースポット演出を実現する追尾照明コントローラです。LED 光源のムービングライトと組み合わせることで、最大の演出効果と省エネ・省力化に貢献します。

1. システム概要

EyeTrack は、出演者やオブジェクトをスポットライトで追いかける「フォロースポット」を、専任オペレータを増やさずに実現するために開発された専用卓です。複数のムービングライトを 1 名のオペレータが直感的に動かし、被写体を多方向から照らし続けられます。現行は最大 12 台を集中制御する 12 台制御バージョンを開発進行中です。

  • 1 ジョイスティック集中制御 ― 複数台を同一ターゲットへ一括追尾。スティックの動きに移動スピードが連動。
  • 多方向フォロー ― 前後左右の灯体が同じ被写体へ収束し、立体的なフォロースポットを構成。
  • シングル / デュアルモード ― 1 ターゲット一括、または 2 ターゲットを別々に同時フォロー。
  • 30 シーン記憶 ― ポジションをワンタッチ呼出(5 ページ × 6 シーン)。
  • 演出 PC 連携 ― 演出 PC とどちらの操作を優先するか切替可能。
導入効果

従来は灯体ごとに人手が必要だったフォロースポットを 1 名で運用でき、LED ムービング採用と合わせて人件費・消費電力を大幅に削減します。ウェディング、ライブ、店舗演出など、出荷実績 200 台以上。

関連記事(開発記録)

現行の 12 台制御バージョンの開発過程は Qiita にまとめています:Claude Opus 4.6 × STM32 — ムービングライト12台追加を1セッションで完遂した全記録(限定共有)。

2. システム構成

[ ジョイスティック / フェーダ ]
            │
            ▼
   ┌──────────────────┐
   │  EyeTrack コントローラ │ ── LCD 表示(位置 / シーン / 速度 / スポット範囲)
   └──────────────────┘
            │  DMX512
   ┌────────┼─────────────┬───────────┐
   ▼        ▼             ▼           ▼
ムービング1  ムービング2  ムービング3 … 4台以上

コントローラからは DMX512 で各ムービングライトへ Pan / Tilt・調光・色・ズーム / フォーカス / アイリス等を送信し、複数台を同一ターゲットへ収束させます。

3. 操作卓レイアウト

本機 W-EyeTrack DLX は、左右2本のジョイスティックでムービングライト(2台)と追尾カメラを操作する追尾照明コントローラです。下図のとおり、両端にスティック、中央にフェーダ6本・ディスプレイ・ボタン群を配置しています。

W-EyeTrack DLX 操作卓レイアウト パネル面には部品のみを描き、両端に左右スティック、中央にフェーダ6本、LCD、U/Dボタン群、シーンボタン、右上に電源スイッチを配置した操作卓図。 1 2 3 4 5 6 ━━ DLX Eye-Track ━━ (1) 033-178 (2) 099-192 SCENE 1 SP.255 U U0 U1 U2 D D0 D1 D2 Ctrl Shift 1 2 3 4 5 6
  • 左スティックライト1/カメラ系の追尾操作
  • フェーダ(6本)高さ・色・明るさ調整
  • LCD位置・シーン・速度表示
  • U/D スイッチスポット範囲・モード操作
  • シーンスイッチCtrl/Shift+1〜6
  • モード表示状態をランプ色で表示
  • 電源スイッチ右上に配置
  • 右スティックライト2/カメラ系の追尾操作
操作卓レイアウト(W-EyeTrack DLX)。パネル面は実機部品のみを表示し、名称は図外の凡例に分けています。
ヒント: 上段・中段のボタン(U / D 系列)は「増減(+ / -)」と「モード切替」を兼ねます。1〜6 はシーンの呼出 / 保存に使います。Shift・Ctrl との同時押しで機能が拡張されます(詳細は §6・§7)。

4. フェーダの機能

フェーダ機能
F1ムービングライト1 の高さ調整
F2ムービングライト2 の高さ調整
F3色温度調整(ライト1 / 2 同時)
F4色調整(ライト1 / 2 同時)
F5ムービングライト1 の明るさ調整
F6ムービングライト2 の明るさ調整
※ 上表は基本構成(2 灯)の割当例です。12 台制御バージョンでは、各フェーダ機能(高さ・色温度・色・明るさ)を全台またはグループ単位へ拡張して制御します。フェーダの位置はシーン記憶には反映されません(記憶されるのは各器具の位置とスポット範囲)。

5. ディスプレイ表示

  • (1)(2)… : 各ムービングライトの位置(Pan / Tilt)
  • SCENE : 再生中のシーン番号
  • SP. : ムービングライトの移動速度(0〜255)
  • : ムービングライトのスポット範囲

6. シングル / デュアルモード

追いかける被写体が 1 つか 2 つかに応じて、制御方式を切り替えられます。

シングルモード

全灯が同一ターゲットを一括追尾。1 名のオペレータが 1 本のスティックで複数台を集中制御します。

被写体(全灯が集中)ムービングライト ×複数

デュアルモード

灯体を 2 グループに分け、2 つのターゲットを別々に同時フォロー。2 系統を個別に操作します。

被写体A被写体Bグループ1グループ2

7. スポット範囲・動作スピードの調整

U / D 系列のボタンで、各灯のスポット範囲(アイリス / ズーム / フォーカス)や動作スピードを調整します。

操作機能
U0 / D0ライト1 のスポット範囲 + / -
U1 / D1ライト2 のスポット範囲 + / -
U0 + U1 / D0 + D1ライト1・2 同時に + / -
Ctrl + U / Dライト動作スピード調整
※ アイリス・ズーム・フォーカスは連動して同時に変化します。

8. シーンの記憶・再生

好みのポジションを記憶させると、ボタン操作で素早く呼び出せます。最大 30 パターン(5 ページ × 6 シーン)を保存できます。

記憶

  • スティックでライトを記憶させたい位置へ移動。
  • Ctrl + 1〜5 で保存先ページを選択。
  • Ctrl + Shift + 1〜6 で保存。

再生

  • Ctrl + 1〜5 でページ切替。
  • 1〜6 を押すと、記憶した位置へ自動的に移動。
※ 記憶されるのは各器具の位置とスポット範囲のみ。フェーダ位置は記憶対象外です。

9. 演出 PC 連携モード

演出 PC と組み合わせる場合、どちらの操作を優先するかをインジケータの色で確認しながら切り替えられます。

状態操作優先
緑点灯Shift + UEyeTrack 優先
橙点灯Shift + U0位置移動のみ EyeTrack 優先
赤点灯Shift + D演出 PC 優先
※ EyeTrack の電源を切ると、設定に関係なく演出 PC からの操作に切り替わります。

10. 主な仕様・適用例

  • 制御対象:ムービングライト 4 台以上(LED 光源推奨)
  • 出力:DMX512
  • 操作系:ジョイスティック + フェーダ 6 本 + ボタン群、LCD 表示
  • シーン記憶:30 パターン(5 ページ × 6 シーン)
  • モード:シングル / デュアル、演出 PC 連携 3 モード
  • 適用例:ウェディング演出、ライブ・イベント、店舗・クラブ照明、フォロースポット省力化
カスタム設計対応

会場・器具構成に合わせた特注制御卓の設計製作、プログラム打ち込み、現場調整まで対応します。出荷台数 200 台以上の実績に基づき、案件ごとに最適化します。

← 公開資料トップに戻る